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Eau Folle / オーフォル


<香 調> シトラスフローラルシプレ

<仕 様> レディース
<容 量> 60ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、ベルガモット、ペティグレン、ライム
ミドル
ヴァーベナ、ジャスミン、カーネーション、フルーティーノート、ローズ、キャラウェイ
ラスト
オークモス、パチョリ、シダーウッド、ムスク



1970年発売で、フィジーに続くギラロッシュ2番目の香り。ボトルの形が変わっていて、センターのロゴ上は半球のくぼみがあります。それも、両側から。グッと押し込んだ形で。この香水は、いくつか種類があったようで、ローズピンクのバージョンとこのシルバーのもの、そしてビリヤードの玉のような球体ボトルもありました。ちなみに、このボトルは内キャップ付きのフラコンタイプ。

 

 

香りはフレッシュだと記載があったのですが、当時のフレッシュってこのような香りだったの? フレッシュというよりはライトなフローラルでとてもクラシックです。ボトルから香る香りと肌に付けた感じが全く違い、ラストノートは全く違う印象になるだろうと思いつつ肌に乗せてみたのですが、付けた瞬間よりも時間が経過した方が肌に馴染んでフローラルが出てきました。トップのクセが落ち着く感じで。少しシトラスが劣化した香りもしますが、それも微かなクセと一緒にしばらくで落ち着いていきます。

 

 

Folleとは馬鹿げた、狂ったように、という意味で、当時の広告やポスターはとても賑やかで楽しい雰囲気のものが多いのですが、なかなかそこから香りにつながっていかないのです。

(30/10/2006)

 

久しぶりの再レヴューです。内キャップがあることで香りがキープされているのですが、トップのシトラスノートが少し劣化しています。でも、そのパンと弾けたシトラスの部分がアルデヒドに感じられたのでしょう。 そしてなによりも当時と印象が変わったのは、この香りがシプレであることでした。そう、2006年の頃はまだラストノートのシプレ感がシプレだと感じ取れていなかったのです。香りはシトラスフローラルシプレで、たっぷりのシトラスノートからフローラル感へと移ろい、最後は典型的なシプレとなって終わるのです。EdTということもあり、その移ろいも早く、あっという間にミドルを駆け抜けてシプレにたどり着きます。だから、シトラスフローラルシプレというよりも、シトラスシプレに近い。つまり、これはフレッシュなのです。当時はどうしてこの香りがフレッシュなのだろう・・・と、そこが疑問だったのですね。自分でメモしていて、感覚の違い、稚拙さが恥ずかしいのですが、そこも楽しみながらの再レヴューとなりました。このラストノートの軽やかなシプレ感、決して悪くはないです。

(10/10/2023)

 

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