*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Un Jardin sur le Nil / ナイルの庭


<香 調> グリーンフルーティーウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
グリーンマンゴー、グレープフルーツ
ミドル
カラムス、ロータス
ラスト
シカモアウッド、フランキンセンス



地中海の庭に続いて2005年に発売されたナイルの庭で調香はもちろんJean-Claude Ellena。今年の5月には東南アジアをテーマとした新しい庭シリーズの香りが発売されるそうです。

この香りは大ヒットしましたのでお持ちの方も多いことと思いますが、さっぱりと使えるユニセックスなグリーンフルーティーウッディです。マンゴーっぽさはそこまで感じないのですが、グレープフルーツにライムのような香りを加えたすっきり系の香りです。ベースにフランキンセンスがあったなんて気づかなかったのです。とても日本人好みの香りで暑い夏にも使えるリフレッシュ系になっています。地中海の庭はフィグ系ウッディで少しメンズ寄りのユニセックスでしたが、こちらは完全なユニセックスになっています。

(2006)

 

 

調香体験セミナーのFタイプのために模倣レシピを組んでみました。Jean-Claude Ellenaらしい瑞々しさをどのように表現していくかがポイントで、この模倣レシピを組むことで、少し彼のクセというか、彼の個性を理解出来たような気がします。特別目新しい香料を使用せず、メジャーな合成香料をメインに組まれていました。シンプルさを追求するということは、それだけバランスの調整が難しくなります。

模倣してみて分かったことは、ミドルノートのカラムスがないこと。カラムスとは菖蒲科の水生植物なのですが、エルメスジャパンはそれを「イグサ」と訳しています。イグサではないと思うのですが、海外ではJuncoとありますので、おそらく広い意味での「水生植物」を意味していたのではないでしょうか。葦(イネ科)やパピルス(カヤツリグサ科)のようなものです。瑞々しいグリーンノートを加えると香りが引き締まりましたから。グリーンフルーティーウッディという香調ではありますが、ラストノートで肌に残るウッディは決して強くはありません。微かなウッディノートとムスクが残る程度で、最後までさっぱりと軽く消えていくところが日本で大ヒットした理由だと思います。

(25/07/2011)

 

<Hermes Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜