2008年発売のTeatro_Olfattivo_Parma_08?シリーズの1つ。彼女の住むパルマにはTeatro Regio di Parmaというとても有名で大きな劇場があります。その界隈にはレストランも多くあり、劇場の後はみんなで食事をしながら語り合い、楽しく過ごすのが常だとか。パルメジャーノレッジャーノと並ぶパルマの名産は生ハムですよね。その生ハムを使った生ハムメロンもパルマでは普通にメニューにあるのです。この香りはその劇場の後の食事をタイトルとしていて、香りはメロンなのです。

もう、笑ってしまうくらいにジューシーなメロンで始まります。瓜系のキーンと響く透明感のある、いわゆるキュウリっぽい部分も感じられますが、ボトルから溢れてくるのはメロンパンに使われそうなジューシーなフレーバーなのです。ハニーデューメロンという甘いメロンが有名ですが、こちらは少しバニラの甘さも足しているようで、ハニーだけではない甘さが肌に残ります。ジューシーで美味しいメロンはトップで過ぎ去り、本当にメロンパンのような儚げな甘さをもったメロンの香りが残りますので、梅雨時期くらいがさっぱりと楽しめそうですよ。良く考えてみると、美味しいメロンの香りを存分に楽しめる香水ってなかなかないように思います。シンプルですが、ある意味貴重なのかもしれません。

(26/10/2012)