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Hiroko Koshino EDP / ヒロココシノオードパルファム


<香 調> モダンオリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 75ml
<濃 度> EDP

トップ
グリーンティー、カシス
ミドル
ロータスフラワー、ローズ、ジャスミン、フリージア
ラスト
フランキンセンス、ウード、サンダルウッド、パチュリ



2003年発売のコシノヒロコ初フレグランス。日本人が香を焚き染める習慣があることに着目して森の露をイメージしたフレグランスとして発売したものでモダンオリエンタル調の香りです。 香を焚くことは奥ゆかしくつましやかな心配りであり、心のゆとりでもあると考え、それを香りとして表現したのだそうです。


トップのグリーンっぽさとやわらかな甘さはお茶か、と納得。カシスの甘酸っぱさはそれほど感じません。ミドルも突出した香りはなく平均的なフローラルになっており、ラストときれいに重なっている感じです。一番の印象はサンダルウッドでしょうか。ウッディさが強いけれどメンズっぽくならないのはきちんとフローラルが重なり合っているからであり、サンダルウッドの優しい香りが実に日本的です。結構香りの持続もいいです。ウード、パチョリ、サンダルウッドが織りなす寺院系フレグランス。

(30/10/2006)

 

 

久しぶりに肌に乗せた香りの印象は、15年前の上記の内容とあまり変わらないものでしたが、トップのグリーンティーアコード、ロータスフラワーの他に、微かな透明感のあるフルーティーノートが感じられました。それと、アクセントになっているシナモン調の香り。そのシナモン調の香りはスパイスではなく樹脂のようで、フレッシュに広がったフローラル感がシナモン調のウッディオリエンタルへと変化していくのです。フローラル感は主体ではなく、香りのバランスはベースノートにあり、後年に続々とヒットしたアンバーウッディベースのオリエンタルへと引き継がれていくようなラストを迎えます。ウッディノートの主軸はサンダルウッドで、そこにシナモン調のアンバーノートがアンバーウッディとなって重なっているというラストで、グリーンティーの欠片が感じられる分、セミオリエンタルという軽やかさで消えていきます。

ボトルは日本をテーマにした多くが使用するだろう朱色と黒であり、手のひらに収まる石のようなデザイン。今であれば、ブランド名の下にある濃度や容量などは別のヶ所に印刷されることと思いますが、表に大きく印刷されている辺りに時代を感じます。

(07/06/2021)

 


 

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