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Last Canto / ラスト・カント


<香 調> スパイシーパウダリーオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
アーモンド、シナモン、クミン、ローズ
ミドル
アイリス、ヘリオトロープ、フランジパニ
ラスト
ブロンドウッド、トンカビーン、バニラ、ムスク



2016年発売の最初のライン。ロシアのサンクトペテルブルクの宮殿のシャンデリアの元で踊る女性。そのドレスの女性と踊りたい男性の物語。タイトルは最後の歌という意味です。

 

 

アーモンドにアイリスとヘリオトロープ、トンカビーン、バニラ、そしてムスク。それを見ただけでスイートパウダリーな香りだと想像がつくのですが、なんとそこにクミンとシナモンを合わせてしまったのです。もちろんパウダリーノートを邪魔するほどではないのですが、こんなに自由な発想があったのか、とわくわくしました。クミンがきちんと感じられるパウダリーオリエンタルで、ローズはローズというよりゼラニウムっぽく、フランジパニはふんわりとしたフローラル感を感じる程度となっていて、基本的には天花粉のようなパウダリーノートにクミンのアクセントがある、というものに。クミンがなかったらその他に埋もれそうな香りですが、あること自体が良さにつながっています。踊る男女、その男性的な部分をクミンで表現したんでしょうね。

(06/10/2017)

 

 

スイートパウダリーな、Lorenzo VilloresiTeint de Neigeを彷彿とさせる、アーモンドが印象的なパウダリーオリエンタルです。以前のサンプルよりもクミンが控えめで、探さないとわからないほどになってしまいました。それでもありありと感じられるほどでは使いづらくなってしまうものですので、このくらいのバランスの方が、女性的で良いのかもしれません。それでもミドル以降、パウダリーな中に微かなアクセントとして香っています。

 

 

バレエシューズと言えばレザーやスエードで表現されることが多いのですが、そうしたものをアーモンド菓子のようなスイートパウダリーノートで表現したのはユニークで、更にそこに男性的なスパイスを加えたことも想定外でした。Guerlainの場合はこうしたパウダリーノートにラベンダーを入れたり、オポポナックスベースにすることが多いのですが、こちらの香りの方が若々しいので、Guerlainが少し男性的に感じられたり、大人っぽくなりすぎる方にはこちらの方が良さそうです。少し夏場には甘く香りすぎるかもしれませんが、涼しい季節であればたっぷりと使って肌に馴染ませてお楽しみを。

(29/01/2020)

 

 

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