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Sampleレヴュー

■Space Rhapsody (2019年)

地球が大変なことになっている!! と、3人のヒーローが地球を救うという話で香りを作ったそう。ミモザ、パイン、ミントにアニマルノートが重なったら、あら不思議。グリーンアンバーが出来ました、と。

 

 

トップ:バジル、ペパーミント、ペッパー、パイン
ミドル:ミモザ、ジャスミン、パチョリ、シダーウッド
ベース:サンダルウッド、アンバーグリス、スイートアンバー、ムスク、シベット

ミュージカル仕立てのラプソディーは、「人類よ、もっと目を見開け」という、地球をイメージしたアロマティックなグリーンでスタートします。そのアロマティックさを楽しんでいるうちに、香りはすぐにフローラルを飛び越えてアンバーノートへと引き継がれていくのです。少しメンズっぽいかな、と思いますが、ヒーローですから、少しくらい力強いニュアンスがあっても良いでしょう。最後はアンバーグリスノートがムスクと共に肌に残ります。シベットは決してアニマリックなほど強くありませんので、安心してお試しください。(28/06/2019)


■London to Mumbai (2016年)

インドのムンバイの床屋さんに入ったロンドンの男性の物語。だから床屋さんの香りであるフゼアの香りにインドのスパイスを合わせた、というもの。

 

 

トップ:レモン、ビターオレンジ、ベルガモット、ピンクペッパー、ジンジャー
ミドル:ラベンダー、ゼラニウム、チュベローズ、シナモン、クローヴ
ベース:パチョリ、サンダルウッド、トンカビーン、オークモス

あ、なんだかとってもユニセックスなフゼアだなぁ・・・というのが第一印象でした。というか、フゼアだと気づかないスパイシーアロマティックで始まります。香りはそこからフゼア感を強めていきますが、それでもファッションフレグランスにありがちなテイストではなく、どこか線の細さを感じるラベンダーを生かしたつくりで、これくらいならばユニセックスで使えるでしょう、というものに。インドらしさを感じられるがとうかはわかりませんが、床屋には通じる香りだと思います。(06/10/2017)


■Malika's Temptation (2016年)

プリンセスから手渡された香りを身に着けた女王Malikaが、自身の裁縫師の弟に恋をした。香りに捉われた彼は恋に落ちたというストーリー。

 

 

トップ:ローズ、イランイラン、プラリネ
ミドル:シダーウッド、ウード、パチョリ
ベース:アンバー、バニラ、ムスク

弾けるようなトップノートがなく、スロースターターな香りです。ストーリーが中東だからかウードを軸とした香りとなっていて、オイリーなローズウードと言ったところ。ローズとイランイランはウードのアクセントでしかなく、主役になるほど存在感はありません。それでも、しっかり香ってはいるのですが。このブランドのラインの中では一番普通なテイストで、他社製品にもありそうな香り。でも、それがローズウードなのですから、凄いことなんですよ。モンタルの一連の商品と比べるとふんわりとしたアンバーがフェミニンに香る分、こちらの方がエレガントです。(06/10/2017)


■Tarbouch Afandi (2016年)

Tarbouchとはイスラムの人々が着用する赤いフエルトの帽子のこと。Afandiとは尊敬の気持ちを表す言葉。このストーリーはモロッコを旅したイスラム人の話なのです。香りは彼が愛したタバコと彼女が飲んでいたマンダリン酒を軸に作られました。

 

 

トップ:マンダリン、レモン、ベルガモット、ペパーミント、パイン
ミドル:ジュニパー、クローヴ、ヴァイオレットリーフ、シダーウッド、パチョリ
ベース:タバコ、ベチバー、ベンゾイン、アニマルノート

肌に乗せた瞬間、たっぷりのシトラスに包まれてヴァイオレットリーフが爽快に香ったのですが、次の瞬間にはもうタバコとパチョリに切り替わっていました。なんという早業。最初、調香を見ずに香っていたのですが、結構アニマリックに感じて驚き、調香を確認してしまいました。タバコはアブソリュート系の渋いものではなく、タールの苦みが感じられるものではないのですが、かといってシーシャ(水たばこ)のようなフレーバー系でもありません。クローヴがアクセントとなったシガー系のニュアンスで、ウッディノートとアニマルノートに支えられ、クールに香ります。ダークな香りではありませんが、基本的にはメンズでしょう。持続もとても良くて、最後は少しアニマリックなハニームスクが肌に残ります。(05/10/2017)


■Weekend a Fontainebleau (2016年)

パリ郊外にあるフォンテーヌブローをテーマとした香り。ルイ6世の治世から狩猟地として歴代の支配者たちに愛されてきた場所であり、パリ市民にとっては週末を過ごす近場の余暇地となっています。

 

 

トップ:アルデヒド、トルコローズ、ネロリ
ミドル:ローズアブソリュート、ジャスミン、ガルバナム
ベース:パチョリ、オークモス、サンダルウッド、ホワイトムスク

パリと言ったらNo.5でしょう、という雰囲気で始まるとてもエレガントな香り。フローラルアルデヒドの広がり方がとても美しく、それを支えているいるのがパチョリを軸としたシプレノートだから余計にエレガント。ガルバナムのグリーンやローズのアブソリュート感はあまりなく、少しソーピーなフローラルアルデヒドがふんわりとした柔らかなシプレベースに支えられて香る、というもの。古臭いなんて言わず、こういう香りを楽しんで欲しいと、心の底から思います。(05/10/2017)

 

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