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Fluid Man / フロイド マン


<香 調> アロマティックウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、ベルガモット、グレープフルーツ、 タンジェリン、ピーチ、ブラックカラント、パチョリ
ミドル
ジャワベチバー、マグノリア、フリージア、 オークモス
ラスト
ナツメグ、テキサスシダー、バーチ、アンバー、 ハニー、タバコ



2000年11月発売。メタルボトルがシンプルですけど面白いんです。上部がゴムのようになっていて、プッシュする感覚がとてもユニークで、ゴムが凹むあの感触です。香りは大人なカジュアルといった感じでしょうか。比較的使いやすいのですが、独特のメンズ的があります。比較的すっきりしたドライな香りなのですが、シトラスとハーブが弾けた後、次第にウッディが強くなってきて、優しい香りとなります。独特な香りがあるので良いという点もそうですが、全体的にとても優等生的な印象で、フォーマルもカジュアルも合いますし、品もあって男性的です。

(03/07/2006)

 

 

ガラスのボトルをメタリック調のプラスティックで覆い、スプレーの上にゴムでカバーし、ゴムの部分を押すことでスプレー部分がプッシュされるという、少し凝った、当時では近未来的なニュアンスを感じさせるものでした。BurberryのTouch for Men、Jil SanderのSander for Men、Paco RabanneのXS for MenやPour Hommeなど、そしてGucciからはRush for Menが発売されていた頃の香りで、メンズフレグランスのラインナップはどれも似たようなフゼア調のウッディ、オリエンタル、アロマティックなもので、メンズ特有のフレッシュノートやウッディノートが多くのフレグランスに使用されていた時代でした。

調香にはいろいろな香料の記載がありますが、香りの軸は調香に記載の出来ない合成香料にあり、そこにごくごく僅かなアクセントとして調香のものが存在している、と言うニュアンスです。調香通りの香りを一度作り、合成香料の核となっている香料で希釈したかのよう。ベースにあるのはおが屑香のないウッディノートで、たっぷりの軽めなランドリー系ムスクが全てを支えています。この時代は軽やかなランドリー系ムスクをまるで溶剤のようにたっぷりと使用するというのが流行で、1つ1つの香料を隠して目立たなくしています。だから、香料の側面から説明することが難しく、イメージになってしまうのです。

通常フレッシュフゼアに使用されるフレッシュノートを軸に、軽やかなウッディノートとムスクで支え、トップにはシトラスとスパイスを加えることでバランスを取ったかのようで、埃のように香りやメタリック、ゴムのようなニュアンスが感じられ、主張するほどではないけれどもユニークです。大きなインパクトはありませんが、その分初心者にも優しい香りだったのではないでしょうか。

(15/07/2021)

 

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