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Memoirs of a Trespasser / メモワール・オブ・ア・トレスパッサー


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 60ml
<濃 度> EDP

トップ
マダガスカルバニラ、ガイヤックウッド、ミルラ、ベンゾイン、アンブレットシード、オークバレル
ミドル
ラスト



 

Philip Sava(1867-1923)の書いた最初の研究書は、事実と少し違うポストモダニズム的なフィクションでした。タイトルとなっているMemoirs of a Trespasserは彼の万華鏡コレクションの1つで、最も素晴らしいものだったようです。世界各地を旅して得た経験を元に書いていたそうで、彼は特にマダガスカルの農場での生活を大切にしていました。長く過ごしたそこでの実生活をプレスに(寂しくはなかったのか?と)聞かれたとき、「コニャックを飲むときに誰が愛を必要とするんだ?」と答えたのが有名だとか。

これは旅行の香りです。旅行をする時だけでなく、帰ってからその旅行を思い出す時にも使うと良いでしょう。

彼の1st lineの香りの1つで、ボトルの背面には6種の香料が記載されています。印象としてはバニラが全開なスイートオリエンタルなのですが、1番強い甘さはトップで過ぎ去り、その奥からナッツのような香ばしさとクリーミーな樹脂香、ウッディノートが現れます。マダガスカルは世界的にも有名なバニラの産地ですから、バニラを主体としたのは理解しやすいのですが、それらを美味しいだけではない香りとしたのが個性的です。ガイヤックウッドのもつ正露丸のような漢方っぽいスモーキーさは甘さに包み込まれ、スパイスのように香ります。これがとても良いバランスで組み込まれていてユニセックスさをキープしているのです。時間と共にそのスモーキーさは増していきますが、最後までワイルドにはならずに消えていきますので、女性でも楽しめる個性的なウッディバニラ系オリエンタル香です。

(29/10/2012)

 

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