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Ineke / イナク




Sampleレビュー

カナダ生まれのIneke Ruhlandが2005年に創設したSan Francisco発のアメリカブランドです。1988年にフランスに渡り、オランダ、イギリス、フランスで働いた際に、自身の香りへの興味と調香師としての創造性に魅力を感じるようになり、1996年にヴェルサイユにある名門の香料関係学校「ISIPCA」に入り、調香を学びます。卒業後はパリのパフューマリーで見習いとして学んだ後に、San Franciscoへ渡りブランドを創設したのです。

フランスでは一般人も香水について大変詳しく誇りを持っており、香りは「文化遺産」だと感じている人も多いようです。もともとカナダ(トロント)で経済学を学び、フランスに移り住んだ時に就職したのがQuest Internationalだったそうなんですよ。現在はGivaudan社に組み込まれてしまったのですが、有名な香料会社です。大手メーカーのマーケティング担当として各地で仕事をしていくうちにキャリアチェンジを思いついたのだそうです。ほとんどの調香師は訓練されたいわば「化学者」です。マーケティングの世界から飛び込んだのは珍しいですよね。マーケティング、パッケージ、売上、PR、管理等を調香師本人が得意として行うわけです。ISIPCAでは著名なDominique Ropionにも教えてもらっていたそうです。

現在発売している香りは4種で、それぞれが50〜75種の香料を使用し、1種のために100パターン作った中から選ばれた香りです。オフィシャルの画像もとてもキレイなのですが、それはカラーとワード、パッケージ含めて視覚と嗅覚からイマジネーションを働かせるという部分を大切にしているからのようです。しかも、旦那さんはカメラマンなのだとか。 2007年の冬には「E」に相当する5つ目の香りが発売されるそうですよ。

オフィシャルサイトからサンプルセットが注文できるのですが、日本は未対応です。製品は75mlのEDPが78ドルで、パリではコレットで扱っていました。ボトルもシンプルだけどとてもキレイで素敵なんですよ ! 香りのイメージとしては、天然香料系の深みはないのですが、流行系とは一線を画したブランドとしての魅力を感じます。(28/07/2007)

※一時期新宿伊勢丹での取り扱いがありましたがあっという間になくなりました。(26/12/2011)

Official >>> 英語

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