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Sampleレヴュー

 

■Bonne Fortune (2016年)

幸運を意味するフランス語。つまりは、女性からのプレゼント、女性からの好意などを意味する言葉にもなっているようです。

トップ:グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン
ミドル:ジンジャー、ミント、ベチバー
ベース:ガイヤックウッド、トンカビーン、シダーウッド

とてもフレッシュで明るく、そして質の良いシトラスで始まります。あぁ、これは紛れもなく精油のシトラスだ・・・と香りに浸っていると、やはり精油らしく駆け足で去っていき、薄いウッディノートに切り替わっていきます。ジンジャーもミントもわかるほど入ってはおらず、かろうじてアロマティックなニュアンスが感じられる程度。全体としてはとても無難で、誰もが使いやすいだろうシトラスウッディということに。クラシカルで定番、そしてハーブを控えめにしたところでメンズっぽさを抑えた、コロンの延長にある香り。(26/06/2018)


■Lilice (2016年)

造語なのか、花の意味なのか定かではないのですが、過去に発売されていたタイトルを踏襲しているそうです。

トップ:レモン、ベルガモット
ミドル:ローズ、アイリス、ブラックカラント
ベース:アンバー、シダーウッド、バニラ

スズラン系香料Hydroxycitronellalとカーネーション系の薄い香りBenzyl salicylateに、レモンとグリーンノートを加えたような香り。とてもフレッシュで、少しアクア系のノートを感じる香りで、ローズもアイリスもブラックカラントもどこへやら、少しダスティなフローラルムスクとなってすぐに落ち着いてしまいます。この香りが1920年代にあったのだとしたら、それは画期的だったのかもしれませんが、今の時代では難しいだろうなぁ。薄くて軽いフローラルノートにヘディオンなどを足してフレッシュにしたような洗剤風フレッシュフローラルムスク。(26/06/2018)


■Lesquendieu Le Parfum (2016年)

ブランドのシグネイチャーとなるブランド名を冠した香りですね。

トップ:ベルガモット、ティー、バーチ
ミドル:ジャスミン、トンカビーン、ラブダナム
ベース:アンバー、シダーウッド、バニラ

ジャスミンティーベースの香りとあったので、少し楽しみにしていたのですが、香りはフレッシュなアロマティックさで始まったと思ったら、すぐにUターンしてクマリンたっぷりのウッディムスクへと変化していきます。全体的なトーンが穏やかで、少しラストのムスクがアニマリックかな、と思うものの、強い印象を残すことなく消えていきますので、少しアロマティックなベースとして何かを重ねると良いかもしれません。EdTのような軽やかさで、香水というよりもなんだかどこかファブリック系の方が似合いそうなテイストです。キャンドルとかディフューザーとか。(26/06/2018)


■Glorilis (2016年)

タイトルはおそらく造語だと思います。Glory Liliesでしょうか。リリーの香りではないようですが。もしかしてGloriosa Liliesのことなのかな。

トップ:ベルガモット、ブラックペッパー、カーネーション
ミドル:ローズ、ラブダナム、ゼラニウム
ベース:ベチバー、バニラ、フランキンセンス、シダーウッド

香った瞬間、カーネーションだよね・・・と一発でそのキーノートがわかる香りです。クローヴとペッパーがローズと共に香り、それがカーネーションらしさを作り出しているのです。トップ、特にプッシュした瞬間だけパッとシトラスが散りますが、持続せず一瞬で消えます。逆にベースもそれほど強くはなく、全体としてカーネーションのシングルノートのように香り続け、最後はフランキンセンスが肌に残ります。とてもシンプルで典型的なカーネーションの香り。クラシカルの再現ということであればそうなのか、と思いますが、オーソドックスすぎてユニークな香りとは言えません。でも、いつの時代も褪せない香りでしょうね。(25/06/2018)


■Feu De Bengale (2016年)

発煙筒や花火を意味するベンガルの炎。

トップ:フィグ、アーモンド、ダヴァナ
ミドル:ローズ、アイリス、マンダリン、トルーバルサム
ベース:バニラ、ムスク、トンカビーン

420ユーロを表現するに相応しくない言葉が出てきてしまうのですが、トップの第一印象はヤンキーキャンドルでした。アーモンドバニラがグルマンとして香り、どうにもあのキャンドルらしさを感じてしまったのです。香りはそこからアーモンドが抜けていく以外にあまり大きな変化はなく、スイートオリエンタルとなって落ち着きます。パウダリーなフロリエンタルベースにアーモンドバニラが乗ったような香り、というのが一番伝わりやすそうです。もう少しタイトルに寄せていてくれたら楽しかったのになぁ、なんて。(25/06/2018)

 

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