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Coriandre / コリアンドル


<香 調> シプレフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 33ml
<濃 度> EDT

トップ
コリアンダー、アルデヒド、オレンジブロッサム、アンジェリカ
ミドル
イランイラン、リリー、アイリス、ゼラニウム、ジャスミン、ローズ
ラスト
サンダルウッド、ベチバー、ムスク、オークモス、パチョリ



1973年発売。購入した当時はとてもつけられないくらいに感じていたのに、時間が経過したらとてもなじみやすい香りになっていました。

最初はアルデヒドが強く、クラシックさが前面に出ていたのですが、Estee Lawderのホワイトリネンのアルデヒドも違和感なく使えるようになってきた頃のこと。トップからスパイシーなコリアンダーがしっかりと香りますが、フローラルも同時に強く出ています。少しシトラスっぽいのはオレンジブロッサムのせいなのですね。とてもすっきりした香りなので根強いファンが多いのも分かります。これは世界的に取り扱いも多く、廃番ではないようです。

(04/07/2006)

 

 

PdT(Parfum de Toilette)のレヴューを追記です。トップから香るビターさが、EdTはシトラスとスパイスの苦味なのに対し、PdTはベチバーです。ベチバーの中の香ばしい苦味、ウッディ部分(精油ではなくて合成香料だと思います)がパッとはじけた後で穏やかにゼラニウムが香りだします。そこからはゼラニウムをメインとしたさっぱりとした香りになるのですが、全体的なイメージが違いますね、EdTとは。共にシプレな部分は感じるのですが、そこまで強くはなくてキリリとしたグリーン系のシプレを楽しむならばSisleyのEau de Campagneの方をおススメしたいです。PdTはミドル以降ゼラニウムが目だってシンプルの一言です。

(23/08/2010)


ロングセラーとなった最初の香り。長く、YSLやAzzaroなどで調香師として香りを手がけるも、ブランドのために作った香りで、彼らの意思によって香りは変化していくわけで、好きな香りが作れるというわけではありませんでした。それは今でも同じことなのですが、彼女の才能を信じていた夫のジャンが、自分の名前でブランドを立ち上げ、彼女の好きなように調香させた結果生まれた最初の香りが瞬く間に世界的なヒットとなったのです。

香りは1993年にリフォーミュラされており、このボトルはリニューアル後のものとなりますが、オリジナルは113種の香料が使われており、 香りのバランスをとっていた際、コリアンダーを過剰投入したものを夫が気に入ったことで生まれたもの。コリアンダーの精油は種子から得られますが、葉とは全く違った香りを有しています。成分の多くを占めているのはLinaloolで、スパイシーなわけではなく、アロマティックなフローラルトーンです。だからスパイシーというほどスパイシーではなく、どこかアロマティックな香りがビターな香りと共にトップで弾け、そこからはゼラニウムの効いたフローラルシプレへとゆっくり切り替わっていきます。トップで感じた苦味はそのまま長く続き、トップとラストが全く違うものになる、ということはありません。そうした穏やかな変化も意図が感じられます。

驚くことに33、50、100mlのEdTが今でも26、40.2、50ユーロで発売されています。EdPは100mlで62ユーロ、9mlのパルファムは75ユーロとなっています。ボトルも価格も15年変わっていないというのは凄いことですよね。

(04/06/2021)

 

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