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Gaultier2 / ゴルチェ2


<香 調> バニラムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 40ml
<濃 度> EDP

トップ
バニラ、アンバー、ムスク
ミドル
ラスト



2005年発売。調香はFrancis Kurkdjianが手がけたのですが、香りは3つの香りしか公表されていません。でも、この3つがほぼ8割というシンプルな香り。付けた瞬間はシトラスが出ますからシトラスアンバーの典型的な香りが広がるのですが、すぐにシトラスが抜けてアンバーとバニラが香ります。微かにナッツっぽいグルマン香も感じるのですが、精油っぽい樹脂香ではなくてとてもケミカルというか、アパレルのものに共通した香りなので好き嫌いが分かれてしまい、市場の評価も二分されてしまったようです。確かにいろいろなブランドが発売してきた香りの中のラストノートで1つの香水を作った、という印象は持ってしまうかもしれません。

 


もともとこの香りの正式タイトルはThe Power of Twoというものです。2つで1つのペアフレグランスとして発売され、ボトル同士がマグネットでくっつくという変わった仕掛けがあります。シェア出来るフレグランスということだったのですが、わざわざ分ける必要性を感じなかった人も多いようで、あまり支持されていないのが現実かもしれません。1つのボトルをシェアするから良いんですよね、きっと。

香りはピラミッドではなく流れるように香って欲しいということで3つの香りをメインとし、通常のトップノートとミドルノートの垣根を払ったということなのですが、あまり他の香りは出てきません。微かにチュベローズっぽい欠片だとかシトラスはあったのですが・・・。肌と肌を合わせるように2人1つの・・・というコンセプトだったからかムスクもしっかり目に入っており、絡み合う肌の香りを表現しています。ただ、ムスクがこれだけ甘いと好き嫌いは分かれるような気がします。香りはアンバーバニラからアンバームスクな感じになり消えていきます。

(26/08/2008)

発売当初の不評もあってか、早々に姿を消した香りでした。改めて香ってみてもあまり印象は変わらず、少しナッツの効いたスイートグルマン系バニラムスクが軸となっており、そこにオレンジブロッサムがあるかな、という程度です。ナッツ香が思いのほか感じられるため、ユニークな香りを目指していたことが感じられるのですが、アンバーベースではなくナッツ系バニラのレザー調に仕立ててあれば、もう少しヒットしていたのかもしれません。

彼はシトラスアンバーが得意というか好きなようで、様々なブランドで披露しているのですが、この香りはひょっとするとIndultのバニラグルマンに通じる香りだったのかもしれないと感じさせてくれました。パルファム濃度のナッツバニラなグルマン系はそこそこ支持されそうですし、多めのムスクで高濃度にしていくのも今の流行ですから。

(20/04/2021)

 

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