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Sampleレヴュー
■Style (2006年)

プラダグループから低価格で売却されてしまったジルサンダーの迷走期の香りです。(現在はオンワードが買収)調香はSymrise社のBernard Ellenaが手がけており、「セクシーでもフェミニンでもない」というキャッチコピーのもと、ターゲット層は30〜35歳ととても狭い層に絞った香り。(これだけ見ても迷走ぶりが伺えます)

トップ:フリージア、マンゴー、カルダモン、ピンクペッパー
ミドル:アイリス、ジャスミン、マグノリア
ベース:ウッディノート、バニラ、ムスク、アンバー

このボトル、発売前からボトルだけが話題となっていたのですが、アレキサンダーマックィーンのキングダムを手がけた方の作品なのだそうです。これ行こう、シリーズ化してこのボトルを使っていくこととなる、最初の香りです。香りよりもボトルよりも何よりも目を引くのは「セクシーでもフェミニンでもない」というキャッチを意識したのか薬物依存症っぽい女性のもの。セクシーでもフェミニンでもなく、これはホラーっぽくないですか?(汗)

香りはとってもジルサンダーらしい典型というか、クリーミーなフルーティーフローラルです。すっきりとしたフローラルの白さとクリーミーな白さをボトルも表現しているのでしょうか。この後に続くジルサンダーの香りのベースとなるクリーミーさを持った香り。しばらくするとヤクルトとかカルピスのようなクリーミーさが出てきて肌の上でフルーツと交じり合います。マンゴーだけではなくてトップではツンとしたレモンが、しばらくするとシトラスノートも出ているように思います。ミドル以降はやはりムスクが強く出てきており、フルーティーフローラルムスクとなって柔らかな香りが肌の上で広がります。もともとセンセーションのようなミルキーノートがありましたが、以降の香りを位置づけたとてもジルサンダーらしいクリーミーなフルーティーフローラルムスクと言えそうです。(17/08/2009)


■Stylessence (2007年)

2006年発売のStyle(画像左側の白いボトル)に続いて2007年に発売されたのはダークパープルボトルのレディースの香り。新生ジルサンダーの3作目ということになります。2006年のうちにすでに南仏の展示会でお披露目されていた今作は、現行品をもっともっとフェミニンにしたもののようで、調香は同じくSymrise社のBernard Ellenaが担当しています。香りは情熱的なウッディフローラル。

トップ:オレンジリーフアブソリュート、カルダモン、フリージア
ミドル:オレンジブロッサムエクストラクト、ジャスミン、ヴァイオレット
ベース:ヒノキ、アンバー、ムスク

カチッとこ気味良い音がして蓋の閉まるミニボトルも素敵です。香りはオレンジブロッサムがメインではあるのですが、同時にアンバーや少しのパウダリーさが出ていてどちらかというと現行品Styleのクリーミーな部分を踏襲しています。ダークパープルのボトルですが香り的には乳白色のイメージですから。すっきりと爽快なオレンジブロッサムではなくて、フェミニンに漂うフローラルですね。フリージアっぽさやジャスミンっぽさも言われれば感じる程度でメインとしてどっしり出ている感じはしません。ベースノートで出ているのは一番がムスク、次にアンバーの甘さです。アンバーらしさは感じませんが甘さは出ています。フルーツを排除したフロリエンタルなのですが、セクシーというよりもフェミニンな感じですよ。

 

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