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John Varvatos / ジョン・ヴァルベイトス


<香 調> オリエンタルウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 125ml
<濃 度> EDT

トップ
タマリンドリーフ、デーツ、地中海のハーブ
ミドル
コリアンダー、クラリセージフラワー、アジョワン
ラスト
イーグルウッド、ブラックレザー、アンバー、バルサム、バニラ



2004年発売の最初の香り。甘いというより、フルーティーなのですが、 香料の中で見慣れないのはナツメヤシです。Medjool Date Fruit、つまりはデーツなのですが、これが独特な香りを作り出してるのでしょうか。アジョワンはタイムをより甘くしたようなスパイスです。

 



香り的にはキャシャレルのNemoに通じるオリエンタルスパイシーなウッディ系。でも、ラストノートはほの甘いというもの。ボトルが125mlもあるので大きくて使いにくいのですが、重量感、存在感は抜群です。メンズの中ではとてもセクシー系の香り。

(04/07/2006)

 

15年を経ての再レヴューです。15年を経て、フランカーが毎年リリースされ、ブランドカラーがレザーだと認識されるようになりました。最初に発売された香りはClassicとも呼ばれる香りなのですが、未だに廃番となることなく発売されています。たた、サイズは75mlが後年になって加わりました。125mlの1サイズでは少し大きすぎますよね。オリジナルを調香したRodrigo Flores-Rouxが15年間フランカーの調香を手がけている点も凄く、引き継がれず同じ方に委ねられています。彼はレザーが大好きなので、デザイナーさんから絶大な信用を得ているのでしょう。

香りは一気に記憶を15年前に戻すものでした。あの頃は確かにこうした香りがブームになっていました。メンズフレグランスがフレッシュなマリン系、アクア系に押され、フゼアの形が変化していた頃で、ユニセックス感を打ち出す香りが増えてきた時代でした。その中で、メンズらしいフゼアにならず、現在につながるアンバーウッディノートをーを多用した香りとして発売されたのです。スパイスやデーツなどのドライフルーツがアンバーウッディノートのアクセントとなり、オリエンタルに広がります。ハーブ類はそれほどアロマティックさを感じさせるものではなく、あるかないかもわからないほどトップの一瞬で消え、オリエンタルウッディなベースへと引き継がれます。ベースには今でこそメジャーなウードがイーグルウッドという名で組み込まれ、オリエンタルウッディなベースを支えています。強すぎないレザーノートもオリエンタルなベースにとてもマッチしていて、重すぎないフルーツの余韻を感じるラストを迎えます。高濃度化が進んだ現在でもEdTのままで発売されている香りですが、軽さを好むアメリカ人らしいこだわりかもしれません。

フレグランスビギナーな若い世代の最初の3本に入れて欲しい香りです。

(15/12/2021)

 

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