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Charme / チャーム(魅惑)


<香 調> フローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 15cc
<濃 度> P
Thanks to Riu

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ラスト



鐘淵化学(現カネカ)から発売されたカネボウの香水。鐘淵化学の創立が1949年で、1961年には化粧品事業部を鐘淵紡績(旧カネボウ、現クラシエ)へ譲渡していることから、その間に発売されていた香水なのではないかと思われます。鐘淵化学の中の化粧品部が東京にあり、そこが後のカネボウ化粧品へと繋がっていくのですね。

発売当初1,000円だったこの香り、資生堂のこちらの製品たちとイメージが重なります。時期的にも60年代前半ですので似た雰囲気ですし。少し据えた酸味が出ていますが、香りの軸はジャスミンで、ジャスミンとムスクに少しグリーンノート、パウダリーノート、ゼラニウムとかチュベローズ等で形を作っているのだと思います。日本人の好む「仄かさ」をとても大切にしている感じで、薄いムスクのヴェールがジャスミン等のフローラルを包み込んで肌に馴染んでいきます。100%当時のままの香りではないと思うのですが、日本人の好みというのは大きく変わっていないのだと感じたヴィンテージです。ラストノートは軽いジャスミン香の天花粉のような香りとなって落ち着きますので、パウダー等のラインがあったらぴったりだったのかもしれませんね。パルファム濃度だと思うのですが、香り自体は強くはなく薄っすらと広がっているあたりも日本人好みと言えそうです。

(31/01/2011)

 

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