*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Fortune / フォーチュン


<香 調> フルーティーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 15ml
<濃 度> P

トップ
ベルガモット、ピーチ、ブラックカラント
ミドル
ホワイトカーネーション、スズラン、ローズ、オスマンサス、アプリコット、ジャスミン、イランイラン、マグノリア
ラスト
バニラ、サンダルウッド、フィグウッド



1993年発売で、かなり力を入れていたのかSophia Grojsmanの調香です。ボトルもパルファムは美しくてOpiumのあの印籠のフラコンを手がけたPierre Dinand(500種以上もボトルを手がけている方)なのです。人気者コンビで作られた香りは当時の流行をそのままで、バブル期終焉の香りです。Sophia Grojsmanが3年前に手がけてヒットしたLancomeのTresorに似ていると感じる方も多いようですが、それもそのはず、この時代を印象付けている香りがピーチやアプリコットだったのですから。Tresorでヒットを飛ばしたSophia Grojsmanが、似た系統の変化球にしたのも自然な流れだったのではないでしょうか。

ポイントはオスマンサスだと思います。彼女がアジア、日本のイメージの中で使用したオスマンサスにはアプリコットとピーチの香りが必須なのです。(トップではフルーツが強く出ますが、時間と共にラストノートまでオスマンサスの名残が感じられます)バブル期終焉というか、その後の2000年代トロピカルフルーツブームに繋がる香りで、この2つのフルーツにローズとカーネーション(だから少しクローヴ調)が重なっています。ベースにはバニラ、ムスクの他にウッディノート(Ionone beta含む)も出ています。

パルファムでTresorと比較するとTresorの方が明るくてムスクが強く、全体的にフラットなのですが、Fortuneのパルファムの方が深みがあってミドル以降に奥からオスマンサスが香ります。Tresorは少しパウダリーなウッディムスクになって肌に残りますからフェミニンなのに対し、Fortuneの方がフルーティーさが強くて可愛らしいイメージを受けます。こうして2つの香りを比較してみると、ベースがとても似ているというか同じ方の香りなのだということがとても良く理解出来ます。

(09/11/2011)

 

<Kose Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜