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SOUL of MOTION (魂動)


<香 調> アロマティックレザリー
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 45ml
<濃 度> EdP

トップ
ライム、カシス、バンブーリーフ
ミドル
レザー、ローズ、ラバンジン
ラスト
サンダルウッド、アンバー、ムスク



2016年8月、オートモビル カウンシルのMAZDAブースにてお披露目された香り。一般発売の予定はまだないそうですが、資生堂にして初めての企業フレグランスです。(制作の経緯、資生堂調香師へのインタヴューなどはこちらをご参照ください)

地域香水の次はコーポレートフレグランス市場が盛り上がるかもしれませんよね。ボトルの外装を持ち上げると中からボトルが現れるという、いわば被せてあるスタイルのもので、ちょっと感動してしまったのは、地域香水とは全く別で、全てが資生堂のスタイルだということ。下記のパンフレットにある魂動の文字なんか往年の資生堂スタイルじゃないですか!! (以下、パンフレットより)

 

暮らしの中にいつもMAZDAを感じていただき
クルマという大人の文化に、彩りを与えたい。
私たちのこの強い想いに、
美しい生活文化を創造することを掲げ
「香りは芸術」と捉える資生堂が共鳴し
MAZDAを体現するフレグランスが生まれました。

「SOUL of MOTION」(魂動)

よけいなものは削ぎ落とし
静寂のなかにも凛とした佇まいと
毅然とした品格を漂わせるこの香りは
核となるウッディ・レザー・ローズをベースに
MAZDAを象徴する独自のエッセンスを配合。
デザインコンセプトである「魂動」を
香りはもちろん、ボトルの造形の細部に至るまで
そのすべてにおいて表現しました。

MAZDAデザインの真髄を、五感をもって
感じていただけるこのフレグランスが
世界中の人々の感性をインスパイアし
その人生を豊かにすることを
心より願います。

 

 

全体的に、とてもユニークな香りになっています。最初の試作品は売れ筋を意識したため却下となったそうですが、もともと販売目的ではなくコーポレートフレグランスなわけですよ。資生堂側も、創作の原点に立ち返ったとしていますが、面白くなければ香水ではなく、売れることを意識しすぎては面白いものにはならないのです。タブーとか思い込みを取っ払って取り組んだ香りは、メンズ寄りのフレッシュアロマティックレザーな香りとなりました。レザーとして組み込まれているのはタール系のスモーキーな香料でもスエードでもない新しいIFFの香料(Apo Patchone Coeur)のはず。ローズの香料の中でもメタリックなローズ香のRose oxide、そしてトップには少しカンファーやメタリックを感じるライムを合わせ、最後は柔らかなウッディムスクへとつながる資生堂らしい香りとなりました。全体を覆っているというか、フレッシュにしているのはメンズフレグランスに多用されるジヒドロミルセノール(Dihydromyrcenol)のような香料で、男性顧客には嬉しいテイストとなっています。最初はディフューザーでショップや受付の雰囲気づくりに役立つものと思ったのですが、これは香水としても成り立つものであり、プレゼントにも良さそうですよ。

(22/08/2016)

 

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