加藤寛次郎が1930年(昭和5年)に橘屋から「月の友」という名前を引き継いで創業した化粧品会社。加藤氏は当時東京に会社を構えていたものの、名古屋在住で、名古屋の化粧品組合会会長をしていた方。1926年(大正15年)には新製品として月の友五百番香水と月の友サイクラメンが広告で登場していますので、橘屋の化粧品部(月の友商会)という前身がすでに存在していたことがわかります。そちらの創設年はわからないのですが、加藤寛次郎による製品は1930年からということで。

1939年の広告

昭和初期から中期にかけて国内で製造販売していた化粧品会社だったようです。東京と大阪に会社を構えていたのですが、残念ながら引き継がれることなく、50年代半ばにはその姿を消しました。(20/07/2011) 北海道土産の定番品として流通していたスズランの花が入ったスズラン香水を発売していた有限会社月の友は別会社だと思っていたのですが、住所が同じということで、引き継がれていたようです。(05/05/2018)

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