2000年発売の香りで、真っ赤なEDPバージョン、白のバージョン、黒のオリエンタルバージョンといろいろ出ています。これはオーソドックスなもの。オフィシャルから引用すると、イメージとしては

「 都会に咲く一輪の花。モチーフに選ばれたポピーは、アスファルトにも根づくことのできる流浪の花です。フランスでは、日本でいうタンポポのような存在です。そのひそやかに、でも、凛と咲く姿は、慌しい街をやさしく彩り、ふと、やわらかな気持ちにしてくれます。FLOWERBYKENZOは、都会を生きる女性に、そのポピーの姿をなぞらえて、うまれました。硬いガラスは、空高くそびえたつ高層ビルにインスピレーションを得た”街”の象徴。そこに、一輪のポピーが描かれます。その世界観を大切にデザインされたボトルの表面には、どこにも商品名はかかれることなく、それは、ポピーの茎の裏に、ひっそりと記されています。」

とのこと。ところが、茎の裏側を見てもブランド名の明記がないのです・・・。調香はAlberto Morillasによるもので、付けた瞬間はローズとヴァイオレットにジャスミン、ヘディオンが香ります。パウダリーだと明記するほど強くはなくて、ほんのりとしたパウダリーさです。ヘディオンとはジャスミンの香りを出すのに使われる合成香料です。シクロサールとはなんと殺虫剤に使われる薬品で、安全性は高いそうなのですが、少し不気味ですよね。

ポピー自体に香りはありません。香りがないからこそ、このフレグランスで香りを表現してみせたのでしょうね。アスファルトに咲く力強さは感じられません。どちらかというとフレッシュで可愛らしさの方が感じられ、柔らかなフローラルというのが1番しっくり来る香りだと思います。

(20/05/2007)