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Summer by Kenzo / サマーバイケンゾー


<香 調> フローラルウッディムスク
<仕 様> レディース
<容 量> 25ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、レモン
ミドル
ミモザ、ヴァイオレット、アーモンドミルク
ラスト
ムスク、アンバー、シダーウッド、スティラックス



2005年発売。2002年に再販されたParfum d'Eteのボトルと同じ形状で、その名もサマーという直球なタイトルです。サマーなのに調香はフローラルウッディムスク。通常のParfum d'Eteが

グリーン アコード:ヘリオナール、スズランの葉
フローラル アコード:ジャスミン、ウォーターヒヤシンス、ピオニー

比べてみると全く違いますね。Parfum d'Eteのサマーバージョンではないということで。全く夏であることを無視した春秋な香りのような気がしてしまいます。トップはさっぱりシトラスが香りますが、付けてすぐに甘さが出てきました。これは、ミルク的な甘さも感じるし、アンバーのような感じもします。ミモザはトップから香ってます。しつこい甘さではなくて、ベタベタ感もないのでサマーフレグランスとして使えますが、日本の真夏にはもっと爽快感が欲しいところ。湿度の高い日本では甘さが特に際立ってしまいますから。

 



パッケージに描かれている黄色の花はエニシダかと思ったらマメ科のコロニラ(Coronilla)だそうです。ヨーロッパでは有名な潅木ですが、日本でも時折エニシダとして鉢植えが出回っています。でも、エニシダ属ではありません。

(04/07/2006)

 

Parfum d'Eteの1992年のオリジナルはJean Claude Delville、2002年の再販品はAntoine Lieだったのに、フランカーはAlberto Morillasが担当されたそう。

暖かな陽射しをイメージしたサニーフローラルは、ミモザとアーモンドを軸に、ヴァイオレット系の香料でまとめられているのですが、残念ながらこのヴァイオレット系の香料がすでに劣化をしていました。それでもミモザとアーモンドの部分はしっかりと香っているのですが、どうもこのミモザがとてもケミカルで、薬品香を強く感じてしまいます。また、ミモザ自体に夏のイメージがないばかりか、早春のイメージが強いため、サマーと言われてしまうと何となく違和感を感じてしまうのです。サマーフレグランスとして桜の香りが発売されたら、それはそれで良いのかもしれませんが、使っていて違和感を感じてしまうだろう、そうした感覚です。

後半は劣化香も収まり、当初のニュアンスに戻っていきましたが、少しハニー調のフローラルウッディムスクはやっぱり早春の方が似合いそうです。

(06/10/2020)

 

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