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Krazy Krizia / クレイジー・クリツィア


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
アルデヒド、バジル、ベルガモット、ガルバナム、グリーンノート、ピーチ、マンダリン、シトロン(セドラ)
ミドル
ローズ、カーネーション、スズラン、ジャスミン
ラスト
サンダルウッド、アンバー、シダーウッド、ラブダナム、シベット、トンカビーン、バニラ



1991年発売で、調香師はフレデリック・マルで有名なDominique Ropion。ボトルがとても重厚で、とにかく重い。がっしりとしっかりとしたキッャプと上部。そして100mlという存在感。ダークな色、どれをとっても繊細なイメージというよりは力強さを感じます。KrazyとはCrazyをKriziaらしくKに置き換えたもの。

付けた瞬間はパッとグリーンが飛び出しましたが、瞬間で消えて残るのがオリエンタルなフローラルです。フローラルだけではなく、樹脂っぽさ、バニラ、ウッディもフローラルと同じくらいに香っています。フローラルは突出した香りがなくて、スズランやジャスミンの瑞々しさというのはゆっくりと観察するように香らないとわからないほどで、逆に甘さとスパイスを含んだカーネーションらしさは感じられます。トップのアルデヒドは、クラシックさを感じるほどしっかりと香らず、とてもモダンな感じです。

ラストノートは少しスモーキーさが強くなり、ラブダナムが際立ち始めます。一応レディースではありますが、ラストノートはスパイスのないオリエンタルでユニセックスな香りになります。強いインパクトはないものの、末永く飽きずに使える香りと言えるでしょう。

(15/07/2006)

 

 

発売されたのは上記のEdTだけでなく、同じボトルでEdPとParfumもあったようです。このボトルのパルファム…それはコレクターを悩ませる逸品だったことでしょう。

トップはグリーンやアルデヒドというよりも、鮮やかなシトラスで始まります。でも、それらがオリエンタルなベースに包まれて香るため、全体としてはフロリエンタルとなっているのです。グリーンらしさはないのに、ガルバナムのクセだけが余韻として残ったような香り方がとてもユニークで、オリエンタルな甘さの中で個性的に光るアクセントとなっているのです。1984年に発売されたChanelCoco。おそらくその流れを汲んで85年に発売されたCalvin KleinObsessionも大ヒットをしました。その時代の流れから、フロリエンタルというのが受け入れられていた時代だったわけです。EdTはとても軽やかで、薄っすらと消えていきますが、パルファムだったならば、かなりセクシーに広がっていたはずです。

(30/09/2020)

 

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