1998年発売のスパツィオのレディースです。ーEDPの20mlはトラベル用のもので、50ml/75mlであればスプレー部分が突き出ていて自立するのですが20mlは自立しません。香りはフロリエンタルで、つけた瞬間はシトラスが強めに出ますが、これはすぐに消えてフローラルムスクになります。少しクリーミーな甘さはティアラフラワーのココナッツなのでしょうか。少し甘いフローラル石鹸っぽいですね。どことなくアラビア糊っぽい香りもあるところがスパツィオのメンズに通じます。

(15/07/2006)

このボトルのユニークな点は、商品の詳細、つまり商品情報が記載されている箇所です。通常のボトルであればシールがボトルの底に貼られていたりするわけですが、この丸いフォルムにシールを貼るのととても無粋なこと。そこでどうしたのか。なんとイタリアのメーカーさんは、ボトルキャップの内側に印刷したのです。ボトルキャップを外さないと容量や濃度、製造メーカーなどの情報がわからないという斬新なつくりなのです。

香りはメンズに通じる共通香がありながら、シトラスとローズのトップを抜けると、奥からジャスミン調のフローラルノートが現れます。少しラクトニック、クリーミーなジャスミン調のフローラルで、それがタヒチアンティアラフラワー(タヒチアンガーデニア)を表現しているパーツなのでしょう。それでもガーデニア調の香りではなく渋めで少しクラシカルなウッディムスクベースに消えていくあたりが時代を感じさせてくれます。

(29/09/2020)