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Spazio Uomo / スパツィオ ウォモ


<香 調> シプレドライウッド
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
コリアンダー、グリーンノート、ヴァイオレット、バジル、ネロリ、ベルガモット、レモン
ミドル
アイリス、ナツメグ、スズラン、ゼラニウム
ラスト
サンダルウッド、トンカビーン、アンバー、ムスク、オークモス、シダーウッド



1993年発売。メンズを先行して発売し、4年後にレディースを発売したという逆転リリース。付けた瞬間は酸味のあるすっきりとしたハーバルグリーンが香り、そこから、スパイスとハーブで本当に「薬草」のような感じが続き、ラストは清々しい甘さへと変化します。全体的にはとてもドライな香りなので、真夏も使える香りですね。ボトルから直接香った印象は、懐かしの「アラビアのり」の香りでした。

(15/07/2006)

 

再レヴューということで久しぶりに肌に乗せた香りは、こんなにドライだったっけ? と驚くほどシャープなシトラスとコリアンダーで幕開けでした。甘さがほとんどないスパイシーなスタートで、そこからハーブ類ではなく合成香料のウッディベースへと引き継がれていきます。フローラルノートとして感じられるのはヴァイオレットくらいでフローラル感は薄く、でも全体をスズラン調のフレッシュノートがリフトアップしています。グリーンノートは生き生きと明るく香るわけではなく、ドライなウッディノートの中に埋もれており、最後になってアンバーがアクセントとなったウッディムスクとなって落ち着きます。

これは、合成香料なくしてつくれない、そして合成香料あってこその軽やかさです。この時代の香水がいかにフレッシュノートを多用して軽やかにしていたのか、とても良くわかる香りでした。2000年代になると、フレッシュなアンバーウッディノート、特にIso E Superのようなものが人気となり、50%も配合される香水が発売され始めました。Spazioはその前の時代に流行したフレッシュノートが生かされた香りと言えます。

肌の上ではそうでもないのですが、確かに上記にあるようにボトルから香るとアラビアのりっぽくて笑ってしまいました。

(28/0/2020)

 

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