*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Encens Asakusa / アンサン・アサクサ


<香 調> アロマティックオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
フランキンセンス、ピンクペッパー
ミドル
サイプレス、アイリス、ヴァイオレット
ラスト
ミルラ、ホワイトムスク



2017年発売のファーストラインの香り。浅草と名のついた日本の香りで、音楽は琴奏者の日原史絵さんによるもの。浅草と言えば浅草寺。そこで香るのはもちろんお香だよね、という組み合わせです。音源はこちらから。

 

 

ピンクペッパーとフランキンセンスが勢い良く飛び出す期待を裏切らないスタートです。サイプレスはフランキンセンスのアロマティックな部分を補てんしながら持続を高め、アイリスとヴァイオレットも決して強くはないものの、フランキンセンスを補てんするベースとしての役割を担っています。アロマティックな部分が続くところが神聖さを際立たせているというか、冷たい空気の中にキラキラと光る分子のようにも感じられるのです。実際はもっとスモーキーで煙の匂いが広がっている寺院ですが、教会ではなくお寺にするとこんなイメージになるんですね。いや、サウンドがそう感じさせるのかもしれませんが、とても繊細なフランキンセンスとなっています。

(31/01/2018)

 


 

アロマティックというニュアンスがとても似合うフランキンセンスで、プラハの教会の中で肌に乗せて香ってみたのですが、教会のイメージよりもう少しアロマティックで、祈りというよりももっと穏やかなのです。祈りは重厚感があるというか、ゴスペルのように幾重にも重なって広がる音と香りのイメージがあるのですが、もう少し静かで穏やかなんですよね。それこそハーブ園の中が香るフランキンセンスのような、というとそれはお墓だったりするのかもしれませんが。UNUMLAVSの方が教会のイメージに合っています。もちろんFilippoは教会のイメージで作っているから当然なのでしょうけど。

 

 

パッと弾けて散ったピンクペッパーから、サイプレスのアロマティックな余韻を感じながらフランキンセンスの中に溶け込んでいくというニュアンスで、スモーキー過ぎず、重すぎないフランキンセンスとなっています。

ピエールが最初の1本に選んでくれたのは、この浅草をイメージした香りだったのでした。シンプルなスクエアボトルは、1面だけが黒く塗られており、とてもシックな佇まいです。その1面を白や赤にしたらまた違うラインを作れそうですよね。

(12/09/2019)

 

 

 

<L'Orchestre Parfum Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜