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Flamenco Neroli / フラメンコ・ネロリ


<香 調> シトラスフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
ネロリ、ベルガモット、ビターオレンジ
ミドル
ジンジャー、ジャスミン
ラスト
ヴァージニアンシダーウッド、アトラスシダーウッド



2017年発売。ピゲグループにいた彼にとってはスペインが馴染みの土地だったことでしょう。スペインと言えば、フラメンコ、そしてフラメンコギター。オレンジで有名なセビリア出身のMathias Berchadskyというフラメンコギタリストによる優しい音色にのせて。イメージはセビリアにあるアルカサル宮殿の庭の風景だそう。音源はこちらから。

 

 

スプレーしたその瞬間から、鮮やかにこぼれ出すシトラスノート。オレンジブロッサムの少し濃厚な感じではなく、明るいネロリがベルガモットと重なり、スパークします。これは誰もが好きなテイストだよね、と思っていたら、シトラスノートが引き潮のように後ろへ下がり、奥から打ち寄せる波のようにシダーウッドが現れました。おが屑のような精油香で、そこがきちんと香っているあたりがありがちなコロンではない、と言っているよう。ビターオレンジの花の季節に、庭で聞くフラメンコギターのサウンドなんですね。ラストノートのシダーウッドはジャスミンが重なることでとても柔らかくセクシーにも感じられるほどで、少しレザーっぽいニュアンスもフラメンコギターにマッチしています。情熱的なフラメンコも良いけれど、少し違う一面を感じられて楽しい香りとなれました。

(30/01/2018)

 

 

フランスにいるのだとばかり思っていたら、彼はスペイン在住。だからスペインの初夏の香り、オレンジブロッサムはなじみ深いものでしょう。ドライブをしていると車の中にまで香りが入ってくるほどだそうですから。

初心者に優しく、誰もが好むであろうシトラスフローラルが明るく弾けて始まるのですが、本当に良いシトラスノートのまとまりで、思わず顔が緩みます。でもそこはシトラスノートですから持続はせず、すぐにウッディノートへと変化していくのです。シダーウッドは上記の通りに精油感が強いもので、結構な量の精油が入っていることと思います。シダーウッドの精油は産地によってまちまちで、特徴がいろいろあるのですが、トップノートに少しクセがあるものがあるのですが、これはそうした部分をジンジャーでより良くまとめて違和感なくならしているように感じられます。とてもスムーズで滑らかなシダーウッドなのです。

余計なオリエンタルノートがなく、アンバーグリスが主張することもなく、ムスクに頼ることもなく、レザー調になることもないシンプルな潔さ。アルハンブラ宮殿の庭へと連れだしてくれます。動画などを見ながら香りを楽しむのも良いですよね。

(11/06/2021)

 

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