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Balsamo della Mecca / バルサーモ・デッラ・メッカ


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 16ml
<濃 度> EDT

トップ
ラブダナム、ベンゾイン、フランキンセンス、ウード、トンカビーン、タバコ、インディアンチュベローズ、ダマスクローズ
ミドル
ラスト



2010年発売。彼の言う、アラビアンシリーズ最初の香りで、タイトルは「メッカのバルサム」の意味です。調香師である彼は80年代にメッカやメディナ等中東に足しげく通っていたそうです。忘れられない記憶の中のメッカ、そのメッカに続く道は日に5回400万人の巡礼者と共に香りが広がります。それは、ラブダナム、ベンゾイン、フランキンセンス、ウード等の香りで、香りの川に導かれるようにモスクへと向かいます。メッカに向かうには、イーラムという身を清める白装束に着替えます。一度着替えると香水を使用することは出来ませんが、通りには沢山の香りが溢れており、その香りが服に染みて清めてくれます。

彼はメッカを象徴する香りとしてラブダナムを軸としたのですが、そのままではワイルド過ぎるために大聖堂のパイプオルガンの荘厳な響きやモスクの香りとしてフランキンセンスで香りを和らげ、更にインディアンチュベローズやダマスクローズの香りで華やかさを表現しました。肌の上で温かく香る、父親に抱かれる安心感を感じられる香り。

さて、その香りが実際にはどういうものなのかというと、結構スパイシーです。バニラのアブソリュートもいわゆるバニリンの甘さも少なく、乾いたウッディノートにスパイスが絡んでいるというのがトップの印象でした。花々の香りもすぐには分からず、全体的にアジアの雑貨屋さんのイメージだったのですが、時間と共にベースノートの樹脂系の甘さが広がり始め、タイトル通りのバルサムノートに包まれてウッディノートかぜ柔らかく香りだします。ガイヤックウッドのようなスモーキーなウッディノートにバルサムを足したような香りで、その奥にラブダナムが香っているという雰囲気です。荒々しいワイルドなトップノートで始まりましたが、ラストノートはとても柔らかく沈んでいきますね。ミドルでラブダナムは肌から少し離れたところで強く感じるのですが、ラストノートになるとメインとなって肌に残ります。1番残るのがラブダナム。ふわふわと香るラブダナムは少しアニマリックですが、ベンゾインやウードとの相性はとても良いですよ。

(11/08/2011)

 

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