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Castoreum / カストリウム


<香 調> アニマリック
<仕 様> 
<容 量> 16ml
<濃 度> EDT

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カストリウムティンクチャー
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シベリア、 カナダの河や湖沼に住む海狸(ビーバー)のオスやメスの生殖器のそばにある2個の梨状の袋を乾燥して得たもので褐色をしています。成分は樹脂状成分を40〜70%含み、サリシン、ラクトン、ベンジルアルコール、P−エチルフェノンカストリンなどを含んでいます。粉末化したものを溶剤を用いてチンキ剤、アブソリュートの形として、主に保留剤として用います。こちらの香りも驚くほどの悪臭ではなく、臭いのですが、刺激臭はありません。しっかり乾燥しているため、香りも穏やかでした。

カナディアンカストリウムとシベリアンカストリウムで若干香りに違いがあるそうで、アスペンの樹皮を食料としているカナディアンカストリウムよりも、白樺や柳を食べているシベリアンカストリウムの方が香気が強くて価値は高いそうです。天然香料ではありますが、他のものに比べて使用量があまり多くないために、資源の枯渇というわけではないそうです。確かに、調香の中にカストリウムってあまり見ませんよね。

少し藁っぽかったり、香ばしかったりする香りの中に動物臭が混じっています。食べている樹皮も香りになっているようで、ウッディの要素もあるのですが、動物臭の方が上です。顔を背けたくなるような動物臭ではないので、僕はアンバーグリスよりもこちらの方が使いやすそうな気がするんですけど・・・。

(17/11/2007)

 

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