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Civet / シベット


<香 調> アニマリック
<仕 様> 
<容 量> 16ml
<濃 度> EDT

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カストリウムティンクチャー
ミドル
ラスト



雄の麝香猫(ジャコウネコ)の生殖器の近くにある、麝香腺分泌物を乾燥したもので、雌の分泌物には不純物が多いため、生薬としては雄のもののみを用います。やわらかいぺースト状で、見た目もすごく「ドロッ」としており、フィルムケースにかきとって入れてありました。恐ろしく動物臭で、牛舎の香りです。糞尿です。毛の塊のような悪臭に近い感じすらします。どうやって、これを組み込んで良い芳香としているのか一番不思議な香りですね。

シベットは飼育し、9日間周期で採集され、月に20〜30グラム取れるそうです。製造はチンキ又はアブソリュートで、アブソリュートは比較的簡単に出来るようなです。香りはとても強い保留性とまろやかさ、豊潤さを出すそうです。合成香料の研究もされてはいますが、天然香料とはまだ隔たりがあるようなのですが、天然香料が安定して得られているために合成よりも天然の方が多いのかも。ただ、天然香料のこのシベットをキレイに使いこなせる調香師は少ない気がします。需要も少ないようですしね。

本当にもう、シベットは昔懐かしい田舎の風景が蘇るくらいに牛舎の香りなんですよ。ねっとりとしたフィルムケースに入った実物の香りの臭さったらたまったもんじゃなかったです !

(17/11/2007)

 

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