最初はラブダナムのことだと思っていたのですが、コスタスはキク科の植物の根から得られる精油です。学名は「Sausurrea lappa」で、ヒマラヤ山系北西部のカシミール地方など高山地方に生育する植物で、アブソリュートとレジノイド(コンクリート)が得られます。香水にも使われますが、生薬としても有名で、木香とか唐木香と呼ばれて有用されているそうです。精油もお湯に垂らして吸引するそうですから。

和名、漢名からもわかるとおりに香りは基本的にウッディ調で、ジンジャーっぽくもあります。根ですから少しアイリスっぽい要素もあったりするんです。高価な精油のためにベチバーで代用される場合が多いそうです。香ばしい根の香りで、何を思い出すかというとエキナセアの根のドライハーブですよ。そっくりです。決して良い香り・・・だとは言い辛いのですが、ベチバーやアンバー、その他の香りと組み合わせることで深みを増すという大切な役目のある香りです。ただ、ピンポイントで脚光を浴びる香りではないです・・・。

(17/11/2007)