2013年5月発売で、アラビアシリーズに続く香りとして発売されたイタリアシリーズ5種のうちの1つ。ミラノとヴェネツィアがまず最初に発売となりましたが、この後はフィレンツェ、ローマ、ナポリと続くそうです。

もともとはエチオピアのコーヒーがモカを経てがオスマン帝国に輸出されたことがきっかけでカフェが誕生したそうですが、イタリアと言えば有名なバール。喫茶店というよりも立ち飲みスタイルのBarな感じですが、缶コーヒーや自販機のないイタリアでは、皆さんが日常的な集い、親しむのがカッフェ。もちろん言葉の由来はコーヒーで、イタリアでは濃厚なエスプレッソも親しまれていますよね。

この香りは、カカオパウダーをカップチーノに入れ、カップの横に小さなチョコレートの欠片を置いたようなイメージで作られたそうで、トップから少しクリーミーにも感じる美味しいカップチーノで始まります。どことなくトップからカカオの香ばしいスパイシーな香りが漂いますが、軸となっているのはウッディノートです。ウッディノートにバニラやレジン(樹脂)、トンカビーンなどを加えてまろやかにした、というのが全体像。スパイシーな部分の持続はそこまで強くはありませんが、ウッディノートがとても心地良く甘く香り、天然香料の良さを存分に生かしながらも、ワイルドで使いにくい香りになっておらず、彼らしいテイストで楽しくまとめられた大人のグルマンウッディという感じです。

(05/06/2013)