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Tawaf / タワーフ


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15.5ml
<濃 度> 不明

トップ
ジャスミンアコード(サンバックジャスミン、ナルシス、ローズウォーター)
ミドル
ラスト
オポポナックスアコード(オポポナックスアッター、ミルラ、ペルーバルサム)



アラビアンシリーズ最後の香りとして、2012年10月に発売されました。タイトルとなっているタワーフとはイスラムの巡礼のことで、メッカを取り囲んでいるKa’abah神殿の周りを祈りをささげながら反時計回りに7周する儀式。最初の4周は急ぎ足、残りの3周はゆっくりと周り、黒石に触れて祈るもの。巡礼者の服から香るサンバックジャスミン、大理石の石を洗うローズウォーターの香り、Ka’abah神殿の角で広がるオポポナックスアッターの香り・・・それらをアラビアの伝統香であるナルシスとミルラでまとめたそうです。このタワーフの儀式は上記の画像のように凄い人で、その人たちが全てコーランの章句を詠唱しながら回るわけですから、迫力は凄まじいことでしょう。彼にとってのタワーフのイメージとは、アラビアの人たちの魂の歌声であり、美しきメロディーのようです。

彼のアラビアンシリーズは樹脂香、アニマリックなウードと続き、あまりにもワイルドでびっくりな香りもあったわけですが、これは逆に美しすぎてびっくりしました。サンバックジャスミンアブソリュートがぶわーっと広がったかと思うと、その中からゆっくりとナルシスが香り始め、時間と共にナルシスも強くなっていきます。ベースにあるオポポナックスアコードはそれほど樹脂っぽいミルラ香ではなく、どちらかというとスティラックスに近いハニー調のアンバーノートとなっているため、フローラルノートとの相性は抜群で、オリエンタルに歪むことなく花の香りに甘さを添えながら消えていくのです。持続も抜群に良くて、ラストは柔らかなハニーノートが肌に残ります。フローラルがお好きな方はもちろん、少しウッディオリエンタルなお香系の香りがお好きな方も楽しめる香りだと思います。

彼の一連の香りたちをたくさん香り、使用してきましたが、これは今までの製品の中でも群を抜いて美しいフローラルノートです。彼自身もかなり満足をしているようですが、彼は初めての試みとしてこの15.5mlのボトルにご自身でブレンドを出来るカスタムブレンドキットも発売しました。2つのアコードがセットになっていますので、もっとフローラルノートを強くしたり、オポポナックスアコードを強くしたりしてオリジナルのブレンドを簡単に楽しめよ、というもの。

もう1点、特筆したいのはボトルの質が良くなっていること。ブランドのラベルがシールではなく印刷に変わり、ボトルに直接印刷されていて綺麗です。商品名はボトルの底にシールを貼っているのですが、見えない場所ですから美しさを損なうものではないというのもポイントですよね。

(15/11/2012)

 

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