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Le baiser / ル・ベゼ


<香 調> フルーティーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml、7.5ml
<濃 度> EDT、EDP

トップ
ガーデニア、ヴァイオレット、カシス
ミドル
ローズ、ジャスミン、オーロスパイス、ペッパー
ラスト
シダーウッド、アンバー、サンダルウッド、ムスク



1999年発売でタイトルは広告のようにキスの意味。香りを手がけたのはLaurent Bruyereで、とても可愛らしいフルーティーフローラルです。トロピカルフルーツが大流行の兆しの頃に相応しいフルーティーさで、バブル期の濃厚さを踏襲しつつ軽めにした感じです。EdPもEdTも基本的に香りは同じで印象は全く同じです。こういう香りはこの時代に果てしなく作られ、そして消えていきました。この香りも時代を象徴したような香りですので廃番となっています。流行の品は10年存続しませんよね。

 



ローズとジャスミンの持つ可愛らしいフローラル感をカシスだけではなくベリー系の香りでまとめ、ベースのアンバーでこってりとさせた・・・という香りです。でもフロリエンタルではなく飽くまでも最後まで可愛らしいフルーティーフローラルなのです。香水だけではなくシャンプーやバスラインもとにかくこういう系統が大流行しましたから、印象としては少し前のシャンプーと感じられる方も多いのではないでしょうか。ティーンから20代前半・・・くらいが似合いそうな、可愛らしい香りです。発売当時、ご愛用させてた方も多いのではないでしょうか?

(01/04/2011)

 

ボトルにもキャップの上部にもたくさんのローズがあるのに、香りはローズが生かされた形ではなく、化粧品風な懐かしさを感じるフルーティーフローラルです。じっくりと香るとヴァイオレットも多く、ヴァイオレットとローズの組み合わせにガーデニアやジャスミンがベリー系のフルーツをアクセントに香っていたのだとわかりました。ローズとヴァイオレットはテッパンとも言える組み合わせで、重ねていくことでローズが厚みを増し、より深みのある香りへと変化していきます。でも、ヴァイオレットが強く主張するようになると、途端に化粧品っぽく感じられるのです。それはリップスティックに感じられるから・・・と、ここまで書いてハッとしました。そう、それはタイトルがキスだということ。可愛らしいフルーティーフローラルでありながら、キスをするそのリップの香りをイメージして作られていたのかもしれません。逆に、リップスティックがこうしたフルーティーフローラルであれば、それはそれでヒットしたかもしれないのですから。

ローズ調のフローラルノートにヴァイオレットが思いのほか強めに配合されていた理由を、久し振りに肌に乗せて気づいたのでした。ボトルもひょっとしたら開いたリップの形から作られていたりして。こうした気づきがあるところも、香りの楽しさですよね。

(23/06/2021)

 

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