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Sampleレヴュー

■Lalique Pour Homme Equus (2001年)

1997年に発売されたメンズはライオンでしたが、4年後は馬となりました。調香はオリジナルとは異なりEmilie Coppermannが担当しています。

トップ:セドラ、ジュニパーベリー、カルダモン、ベルガモット
ミドル:ヴァイオレットリーフ、メース、レットウッド
ベース:ベチバー、アミリスウッド、ベンゾイン、レザー、ムスク

Equusとはラテン語の馬の意味で、ルネラリック自身がレースを好きだったのではないでしょうか。馬もレースですが、この香りとオリジナルのライオンは首の形そのままに高級ラインとしても発売されており、そのスタイルは車のエンブレムのようです。香りはオリジナルがオリエンタルウッディだったのに対しこちらはすっきりとしたシトラスウッディになっており、 印象が違うのです。ライオンはオリエンタルと言いつつもハーバルさを持ったウッディノートですが、こちらは甘さもなくハーブも少なく、全体的にとても軽やかで消えてしまいそうな儚い香りなのです。それでも濃度はEdPですから持続はしてくれます。トップでパッと散るシトラスノートとスパイスが全てで、その後はほぼ単品香料のシンプルなウッディノートなのではないでしょうか。軽やかだけど持続をしてくれるサマーフレグランスのような香りです。(16/01/2012)


■Encre Noire Pour Elle (2009年)

メンズ先行で2006年に発売されたEncre Noireのレディース版。メンズ同様にインク瓶ボトルになっています。香りを手がけたのはChristine Nagelで、メンズに使われているベチバー等のキーノートにフローラルを加えたとのこと。

ベチバー、ムスク、 ケファリス、フリージア、トルコローズ、オスマンサスアブソリュート、タバコ、ドライフルーツ、アンブレットシード、グラッパ

フリージアとトルコローズは彼自身が組み立てた調合香料で、メンズの方には大量のIso E Superが投入されています。ケファリスもIso E Superもアンバーウッディ調の合成香料なのですが、メンズの香りが女性に人気でした。では、レディースになったらどうなるのか、が気になるところですよね。メンズほどアンバーウッディノートが強くはなくて、レディースの方が遥かにフローラル感が強くなっています。強いのはローズで、フリージアではなくてシトラスローズ風な香りになっています。キンモクセイらしさはほとんど感じられず、濃度はあって持続もしているのに主張しないシンプルな香りになっており、レディースを香るとメンズがメンズらしいことに気づかされます。このレディースはドライフルーツの甘さがアンバーウッディ香料と共にとても軽いムスクに包まれ、肌の上でヴェールのように薄く香りますので、少し付けすぎたくらいでも平気そうです。(03/10/2011)


■Amethyst (2007年)

Nathalie Lorsonの手がけたフルーティーフローラルムスク。パルファムボトルはブラックベリーがキャップにあしらわれているのですが、もちろん香りももちろんブラックベリー満開。

トップ:ナツメグ、ブラックベリー、ブラックカラント
ミドル:ローズ、ペッパー、ピオニー、リリー、イランイラン
ベース:ブルボンバニラ、ムスク

甘いんだけど苦いという葡萄の皮をも思わせる仄かな苦味が特徴です。ブラックベリーの皮もそうですし、ブラックカラントもそういう香りがする香料ですから。仄かな苦味がトップですーっと消えた後はブラックベリーとブラックカラントのフルーティーな部分がフローラルで強調され、フルーティーフローラルというよりもフルーティームスクという香りになって落ち着いて行きます。ボトルが綺麗で美しいのに、香りはいつも可愛らしくてつりあわないように思うのですが、売れ筋系の無難な香りであればあるこそ他製品に埋もれ安いです。ボトルがなかったらラリックだとは分からないでしょう。これはボトル愛好家向きなんでしょうね。(22/11/2010)

 

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