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Tandre Kiss / テンダーキス


<香 調> フレッシュフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ピオニー、フランジパニ、イランイラン、ピンクベリー、ライチ
ミドル
ローズ、ペッパー、ナツメグ
ラスト
オポポナックス、フランキンセンス、サンダルウッド、バニラ、アンバー、ムスク



2002年発売。ラリックがラリックという香りを1992年に発売してから10周年ということで発売された可愛らしい香り。調香を手がけたのはAnne Flipoで、香りの核はピオニーです。ピオニーをメインとした香りは珍しいのですが、香りはそこまでピオニーではありません。少しライチの入った可愛らしいローズで始まるのですが、すぐにそのフルーティーさが薄れて思ったよりもスパイスが出てきます。ローズの出方が少ないあたりひょっとしたらピオニーに近いのかもしれないと、ミドル以降に思わせてくれるのですが、ベースノートもきちんと出ており、ドライなウッディに仄かなフランキンセンスのような香りが混じります。ミドル以降にはフルーティーさと共にピオニーらしさは薄れ、ラストはアンバー調のウッディとなって終わります。トップノートの印象とラストノートは別物という典型的な例だと思います。EDPなのですが香たちが爽やかなので少々付けすぎても平気なくらいの香りですよ。

 




以前のボトルはこのタイプなのですが、現在ではフローラベラやオードラリックと同じく四角いボトルになっているようです。

(02/09/2008)

 

ボトルの中心、窪みにキスをする二人の横顔がデザインされたピンクボトル。Le Baiserではキャップ上部にローズがデザインされていたのに、こちらは全くなくなってしまいました。ピンクで可愛らしいけれど、そこは残念。

香りの印象は上記でピオニーと記載していますが、ひょっとしたらフローラルブーケとしてピオニーなのかもしれない。でも、ピオニーの匂い自体があまり印象的ではないからわかりづらいですよね。少しスパイシーさを感じる瑞々しいローズ調のフローラルなのです。上記でも触れていますが、香りがかなり軽やかで、フレッシュノートがたっぷりと配合され、フレッシュノートで半分、残りの半分がフローラルノートとムスクなのではないかと思うほど。2002年当時はこれほどフレッシュな、ある意味印象に残らないほど軽やかな香りが好まれていたのか、と記憶を手繰り寄せるも、あまりに印象に残らない香りのために、思い出もなかなか辿れません。フローラルノートが薄れるとアンバーウッディムスクとなりますが、この香りの濃度を上げていったら流行している柔軟剤風に感じられるかもしれません。

ボトルがスクエアボトルへと変化した後、廃番となりました。

(24/06/2021)

 

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