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Laura Tonatto / ラウラ・トナット




Sampleレヴュー

トリノ生まれのLaura Tonattoが立ち上げたブランド。(イタリア人なので名前もローラではなくてラウラとしています)グラースで調香を学び調香師に師事して学んでいたようで、アパレル系のブランドや有名人、観光地等などイタリアの地域香水やコラボレート品を数多く手がけているブランドです。自身でスクールを経営し、調香を行い、香水に限らず幅広い製品作りをしています。オフィシャルサイトを見ると正直うんざりとしてしまうくらいにプロフィールが華やかに描かれているんですよ。1番日本人に分かり安いのはCarthusiaの復刻に手を貸したこと。2000年にCarthusiaが昔のレシピを再現して香りを復刻した際に再調香したのが彼女なのです。日本でも人気のメディテラネオ(レモンティーの香り)も彼女の調香です。

僕はイタリアで彼女について伺ったことがあるのですが、あまり良くは思われていない様子でした・・・。理由は、「売ることに必死でクオリティが伴わない」ということ。また、よくよく見ていると彼女のオフィシャルサイトには自身満々にCarthusiaのロゴにそっくりな人形を飾って主張していますが、Carthusia自身は調香を行ったのが彼女であることを隠していますし、以降の製品は彼女の調香ではないのです・・・。他のブランドの製品たちも彼女が調香を行ったということを公表していません。彼女が自身のサイトで書いているだけなんですよ・・・。

イタリアでCOSMOPROFというコスメ系の世界見本市が開催される中でマスターピースな香水を集めた特別招待ブースを立ち上げた際、初回はこのブランドも参加していたのですが、翌年には参加を許されず一般ブースに移動してしまいました。僕が見たときもマスターピースとして扱われてはいなかったのです。彼女はそれ以降、香水としての事業がうまくいかなくなったのかファブリックに力を入れ始め、ホテルのアメニティ事業を展開し始めました。こちらは成功しているようでイタリア国内でも取り扱いのホテルが多いようですね。

「世界的に認められて活躍しています」と自らを謳っているあたりで調香師仲間というか業界からは嫌われてしまっているようです・・・。

商品はディスカウント市場に流れ始め、100mlが50ドル前後で売られていますので、アパレル系の製品と大差ない感じになっていますから、あまり質の良さは求めない方が良いのかもしれません。とは言え良い香りも作り出しているのかもしれませんけどね。なんとなく僕の中でのイメージは、「イタリア版、武蔵野ワークス」という印象です。香水よりもファブリックの方が良いんじゃないのかなぁ。普段あまり辛口に書かないのですが、香る前に現地での評判を聞いてしまったので先入観ありでの記述です。でも、それがあったことでオフィシャルサイトの記事をストレートに受け取らずフェアな視点になったとも言えます。誰もが自分のことは良く書きますからね。(24/06/2008)
Official >>> イタリア語、フランス語、英語

profice〜香水のポータルサイト〜