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Brumes / ブリュムス


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 3.6ml
<濃 度> P

トップ
アルデヒド、タラゴン、ベルガモット、ネロリ、コリアンダー、ペッパー
ミドル
イランイラン、カーネーション、ヴァイオレット、ローズ、ジャスミン、クローヴ、ナツメグ、アンジェリカ、アイリス
ラスト
ヘリオトロープ、バニラ、サンダルウッド、ムスク、ベンゾイン



1938年発売で、調香は他と同じくオーナーでパフューマーのPaul Vacher。CotyのL'Origanの流れを汲んだカーシーション系スパイシーフローラルです。スパイスとアロマティックなハーバルノートが交じり合うトップが過ぎるとパウダリーノートとカーネーション(クローヴとローズな感じ)が広がります。もちろん合成香料を多用しているはずですが、香り自体は往年のパルファムというか香水らしさを湛えており、クラシカルだけど重厚感のある素敵な香りを保持しています。天然香料率も高めな香りです。

 

 



タイトルはミストの意味のフランス語なのですが、霧のような淡くフレッシュなイメージではなく、どちらかというと上記のポスターのように木枯らし吹く秋が良く似合う香りとなっています。少し妖艶なセクシーさをもったパウダリーなラストノートはもちろん今の流行ではありませんが、流行というものに無縁な良さとはこういう香りのことだと思います。

(25/07/2012)

 

 

オリジナルを再調香したのはVanina Murracioleでした。一滴肌に乗せるだけで女性が女性らしくなるシプレとして再現された香り。

トップ:ベルガモット、パイナップル、ラズベリー
ミドル:ジャスミン、オレンジ、ローズ
ベース:アトラスシダーウッド、アンバー、ムスク

調香を見るとフルーティーフローラルに思えますが、フルーツはトップの一瞬で消え、フルーツの残り香にフローラルシプレが重なるという、とてもシックな香りとなりました。オリジナルの精油感はなくなりましたが、とても滑らかでエッジの効いたバラバラ感がなく、ボディクリームのように滑らかな香りとなって肌に馴染んでいきますので、結果として現行品の方が品良く感じられます。精油感が強いとどうしてもワイルドに感じられてしまいますから。フェミニンではあるけれど、男性でも全く気兼ねなく使える香りで、とてもセクシーに広がっていくことと思います。

(13/05/2021)

 

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