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Perfume Revival Project 2018

 

 

2018年4月、2,000もの遺された処方の中から4つの香りのサンプルが完成し、イベントが始まりました。それは500名がサンプルを購入し、香り、10月に復刻発売となる香りを投票で選ぶというものでした。サンプルが4種で23ユーロと高かったこともあり、すぐに完売はしなかったようですが、多くの日本人が参加されました。

結果は、ブラックドットが一番人気であり47%を獲得。結果としてレッド(28%)とイエロー(16%)も発売されることとなりました。ブラックはOriental Sans Souci、レッドはBois Tabac Virginia、イエローはJasmin Majorelleという香りで、それは以前発売されていたJasminのリフォーミュラ版となります。ちなみに、Claraさんはもともと中国での仕事が多く、今回も500名中の100名が中国人による投票だったそう。アジア圏がオリエンタルを選んだことに驚いたわけです。僕が投票したのはわずか7%でしかなかったグリーンドットだったのですが、友人であるロシアのジャーナリストも同様だったそうで、価値観を共有出来てとても楽しかったのでした。グリーンはタイムが印象的なアロマティックグリーンムスクで、一番庭園らしさを感じられるものだったからです。


■Oriental Sans Souci (1963/2018年)

ドイツのポツダムにあるサンスーシ宮殿の庭にインスパイアされたものでブラックドットでした。幾何学模様のデザインが美しいバロック庭園様式です。

ベルガモット、ネロリ、アンバー、バニラ、パチョリ、トンカビーン

オリエンタルシプレとされたブラックは、シトラスアンバーの先に微かにシプレ感のあるローズが隠れています。陽の当たらない鬱蒼とした森のようなイメージで、ヴェルサイユに通じるバロック庭園のイメージではありませんが、その時代のドイツというイメージを感じさせる品格漂うシトラスアンバーシプレです。(19/12/2018)


■Bois Tabac Virginia (1954/2018年)

アメリカのヴァージニア州にあるThe State Arboretum od Virginiaという庭園にインスパイアされたもの。

ベチバー、ラベンダー、ペティグレン、シダーウッド、パチョリ

タバコウッディなフゼアだとされていたのですが、スパイシーなオリエンタルウッディで、あまりタバコの要素は感じられません。樹木園というテーマのためにオリエンタルウッディにしたのだと思いますが、ラベンダーなどの醸し出すフゼア感がほとんどないため、ユニセックスで楽しめる香りとなっていました。(19/12/2018)


■Jasmin Majorelle (1981/2018年)

モロッコのマラケシュにあるMajorelleという庭園。それは、Yves Saint-LaurentとパートナーだったPierre Bergeの愛した庭園で、ブルーの建物がカラフルに映える名所となっています。

ジャスミン、イランイラン、レモン、コリアンダー、アイリス

オリジナルがJasminであると知る前に試して、とても庭らしいテイストだと感じた香りでした。それは、イランイランとジャスミンが明るく太陽のように香っていたから。とにかくシンプルで美しく、パシャパシャと使いたくなるエネルギーチャージ出来そうな明るいサニーフローラル。サマーフレグランスとして気軽に使えそうなテイストでした。(19/12/2018)

 

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