ダマスクローズというサブタイトルがついていますが、Rose de Maiと言えばグラース産のRose Centifoliaを差すので、ダマスクではないと思うのですが、いかがなものかと・・・。(フォーラムの方では正しく記載してあります)
この香りはタイトルがRose de Maiですが、ブルガリアやトルコで栽培されているDamascus Roseも使用しているので、そちらの方が強いぞ、ということなのかもしれません。2種のローズアブソリュートを使用した香り。

付けた瞬間は確かにローズアブソリュートが広がるのですが、すぐに渋いグリーンノートが前に出てきます。これはStyrallel acetateっぽいですね。もともとのRose de Maiは少しハニー調のこってりとした甘さが奥深くに潜んでいるローズアブソリュートなのですが、その良さは感じられずにトップではRose Operaと比較すると幾分ケミカルさが目立ちます。それでもきちんとアブソリュートを使用していますので、ミドル以降はどんどんローズアブソリュートらしさが広がります。(Styrallel acetateは持続しませんから)。その後は微かなベリー系のフルーツ香とムスクが加わるのですが、Rose Operaがローズとジャスミンのコンビネーションで華やかな香りなのに対し、こちらは純粋にローズアブソリュートをテーマとした基本的にはシンプルでワイルドなローズだと思って下さい。

(03/12/2010)