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Sampleレヴュー

■Mousse Arashiyama (2021年)

2021年11月発売。もともとは2018年にキャンドルとして発売されていたMousse Mistyqueがタイトルを変えて香水となりました。Mousse Mistyqueが発売された際、インハウスパフューマーのMaxence Moutteが京都の嵐山を訪れた際の印象をモチーフとして作られたと聞いており、そのキャンドルを試したのです。当時のキャンドルはボウルの容器で、使い終わった後はスープボウルとしても使えるというものでした。下記のように多肉を植えてしまいましたが。

 

 

トップ:ベルガモット、フランキンセンス、マスティック
ミドル:アクアノート、フィグ
ベース:オークモス、ベチバー、シダーウッド

香りは、印象的なグリーンフィグでフルーティーに始まります。シトラスとグリーンとフィグのコンビで、香りはそこからすぐにモスの効いた軽やかなシプレウッディへと変化していくのですが、キャンドルでは爽快な部分が持続していたのに対し、EdPではすぐにベースノートが香りだし、風景が切り替わるように香りが変化します。それでもアクアノートがフレッシュさ、特に冷たさを感じさたまま持続をするのですが、このアクアノートがとても雨上がりの庭園風を感じさせ、グリーンモスにアクセントを添えているのです。苔むした日本庭園の香りはやがて、水琴窟の音だけが響く静かな苔むした日本庭園といった雰囲気となって消えていきます。持続も抜群で残り香は8時間を超えます。

パッケージは紙と2枚目の布を選べるようになっています。また、以前にあったセット販売はなくなり、125mlのリフィルは単体での発売に。15、50mlのEdPが42、98ユーロで発売に。リフィルも98ユーロです。(06/12/2021)

 

 

■Eau des Delices (2016年)

Cologne (Eau du Jardin)の改題で、こちらはEdPではなくEau Fraicheとなっています。1970年、スペインのプラド美術館で過ごす午後。1503年にHieronymus Boschが描いたThe Garden of Delightsが人の興味を惹く。突然、誰かがガラスの小瓶を落としてフレッシュな匂いが広がりました。それは何?

 

 

レモン、ベルガモット、マンダリン、ペティグレン、オークモス、ラベンダー、パチョリ、サイプレス

全体的な印象はそのままですが、オリジナルはペティグレンが強くサンダルウッドベースがあったのに対し、最新のものはレモンが前に出てきており、ベースがとても軽やかです。ラベンダーもオークモスもとても控えめなさっぱり加減で、オーデコロンの残り香の良さをふんわりと感じられるさっぱりとしたオーデコロンといったところ。以前のものより洗練されたスタイルとなっています。70%は天然香料だそうですよ。(20/10/2016)


■Citron Boboli (2016年)

Citron Poivreの改題です。2000年フィレンツェのピッティ宮殿を訪れた後、ボーボリ庭園へ向かいました。入口にあったのは美しいレモンの木。その奥には洞窟が、そしてその奥の高台から眺めたフィレンツェの街。そこに流れる空気感を香りとしたもの。

 

 

レモン、ペティグレン、ビターオレンジ、ブラックペッパー、ガルバナム

こちらは以前のものとほぼ同じテイストです。少し以前のものの方がペティグレンの効いたウッディ調が出ているのに対し、新しいものはレモンの効いた綺麗なトップで始まるという違いでしょうか。共にクローヴやペッパーなどのスパイスが見え隠れし、シトラススパイシーな香りとしてまとめられています。スパイスが結構しっかりと効いているのがポイントでしょう。(20/10/2016)


■Verveine d'ete (2016年)

Verveine Celesteの改題です。1878年の夏、ロシアのサンクトペテルブルグ中心にある公園にて。ピョートル1世がデザインしたフレンチガーデンのベンチに座る雨上がりの朝。子どもたちが落としたボールを拾おうとしてかがんだとき、フレッシュな香りにハッとした、というストーリー。

 

 

エジプシャンバジル、レモン、ベルガモット、チャイニーズユーカリ、ハイチベチバー、オークモス

シトラールの効いたさっぱりとしたシトラスアロマティックで、以前のものとの違いは濃度でしょう。新しいものの方がシトラールの持続も良く、よりヴァーベナらしさを楽しめるようになっています。各種ハーブが効いていて、ゼラニウム、ラベンダー、タイム、セージ・・・それらをヴァーベナで包み込んだというもの。春夏にたっぷりと使いたくなるような爽快なユニセックスフレグランスです。(20/10/2016)


■Rose Trocadero (2016年)

Rose Theの改題です。1935年、エッフェル塔の撮影ポイントとして有名なトロカデロ庭園にて。正面にトロカデロ宮殿を見ながら、背景にエッフェル塔を入れて撮影するのが観光者に人気なのですが、5月の終わりのその庭園を、バラの花束を抱えた女性が通り過ぎた、その残り香がこの香りに。

 

 

ローズアブソリュート、ブラックカラント、クローヴ、ラバンジン、ムスク

以前のものと比べて明らかな違いはブラックカラントが強くなったということ。レシピは変えていないそうですが、かなり違います。グリーンティーのグリーンが効いていた以前のものに致し、可愛らしいフルーツが前に出てきたのが新しい香り。さっぱりと使えるユニセックスな雰囲気だったものが少し可愛らしいテイストとなりましたね。でも、まだこれくらいなら男性でも使えそうです。ラバンジンは強くありませんのでご安心を。(20/10/2016)


■Cuir de Russie (2016年)

リニューアル前とテーマは同じ。1920年に開催されたDiaghilevのロシアンバレエにインスパイアされたもの。

 

 

イランイラン、ヴァイオレット、パチョリ、シナモン、ケード、ウッディノート、スティラックス

オリジナルと調香は違い、リフォーミュラ後はスモーキーなタール香が抑えられ、より明るく、よりヴァイオレットの強まったさっぱりとした香りとなりました。グリーンノートが感じられること、レザーノートとしてIso buthylquinolineというクラシカルなレザーノートを使用している点が特徴です。レザーというほど滑らかな感じではなく、透明感を感じるほど明るくてさっぱりとしたテイストとなって生まれ変わりました。(19/10/2016)

 

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