これはもうヴァーベナ満開なすっきりさっぱりシトラスコロンな香りです。でも濃度はEdP。ヴァーベナと言えばロクシタンが有名ですが、比にならないくらいにこちらの方が「香水」です。ヴァーベナのつむじ風が去った後に広がるゼラニウムの草原は晴れ渡る南仏の空の下・・・という感じで香りがスライドしても爽やかなイメージは崩れません。セージやタイムはわずかなわずかなアクセントでしかなく、核となっているのはヴァーベナとゼラニウムなのです。ヴァーベナを補佐しているのがネロリで、ゼラニウムを補佐しているのがセージとラベンダーなのでしょう。10分ほどするとゼラニウムとセージが前に出てきて奥の方にベチバーを感じ取れるようになり、20分も過ぎるとウッディノートに落ち着きます。ちょっとラストノートのウッディノートの出方はメンズっぽいなぁ。これは精油だけで組めそうな香りなのですが、バランスが全て・・・、と感じる香り。ウッディノートがなかったらEdPでも20分・・・ということですよね。ウッディノートを入れても2時間が精一杯ですので、やっぱりかなり軽めなEdTだと言えそうです。

(01/12/2010)