■Mediterranean collection : Notre Flore (2007年)

Myrtle、Neroli、Cedre、Irisの4種のEDPシリーズでタイトルは「Our Flora」の意味。全てが地中海沿岸の旅がタイトルになっています。

▼Neroli(チュニジアの旅)

トップ:ライチ、プラム
ミドル:チュニジアネロリ、オレンジブロッサム
ベース:サンダルウッド、ベンゾイン

過去に発売されたオランジュネロリの再販というべき似た系統です。甘さは過去のものの方が強いですが、テイストは同じでネロリの良さはあまり感じません。フロリエンタルな香りになっていますので、すっきりとした一般的なネロリを期待するとがっかりだと思います。逆にオリエンタル系がお好きな方には良いのかも。廃番になってしまったオランジュネロリがお好きだった方には朗報ですね。僕は好きです!(27/12/2007)

▼Cedre(モロッコの旅)

トップ:グレープフルーツ、樹液
ミドル:クミン、タバコリーブス
ベース:シダーウッド、トンカビーン

シダーウッドがしっかりとメインに香ります。とても優しいシダーウッドで、タバコはあまり強すぎなくて女性でも使える香りになっています。樹液とかクミン、タバコはおろかトンカビーンもわからなくて、シダーウッドとグレープフルーツという簡単な組み合わせを想像されても大きくズレないと思ってしまう香りです。時間と共にホワイトムスクっぽい石鹸香が出てきて、シダーウッドの石鹸・・・という雰囲気に落ち着きます。(27/12/2007)


■The Vert au Jasmin (2006年)

2005年のミントグリーンティーのヒットを受けて翌年に発売された香り。ミントグリーンティーほどのヒットはしなかったようです。

トップ:ビターオレンジ、オレンジエッセンシャルオイル、グレープフルーツ、カルダモン
ミドル:グリーンティーエクストラクト、グラースジャスミンアブソリュート
ベース:タイム、シダー

トップからシトラスが香りますが、グリーンティーが結構強いですからやはりシトラス系のグリーンティーです。ジャスミンが思ったよりも強くは無くて、更に精油のクセもあまり感じません。ミドル以降で少しジャスミンっぽさはあるのですが、これだったらやはりミントグリーンティーの方が独自性という点では良いのかなぁ、と。通常のグリーンティーを持っていない方はこれがあれば良いと思うのですが、通常品を持っていると少し物足りなさを感じてしまうかも。


■White Tea (2007年)

グリーンティー with ジャスミンのヒットで翌年に発売されたのはお茶シリーズでもホワイトティー。

トップ:オレンジエッセンシャルオイル、カルダモン、グレープフルーツ
ミドル:ホワイトティー、ナツメグ、ピンクペッパー、マテアブソリュート
ベース:シダーウッド、モス、ラブダナム

こちらもシトラス満開で始まります。ホワイトティーのあのふんわりとした優しさをシトラスでキリリと引き締めた香りで、やはり夏にはこれくらいのさっぱりとしたものが良いのかもしれないなぁ、と思わせてくれます。グリーンティーよりもベースノートのウッディがキレイに出ていますので男性でも使いやすい香りだと思います。


■Honey & Lemon (2007年)

ハニーハーベストのハニージェントルウォーターではなく、シトラスを入れた香りで、調香はThomas Fontaine。

トップ:イタリアンレモン、シナモン
ミドル:プロヴァンスハニー、キャラメル
ベース:バニラ、パチョリ

テスターで香ったときはシトラスが全く見えないくらいに甘さが際立っていましたが、さすがに肌に乗せるとレモンが出ます。レモンとシナモンがクリスマスっぽい雰囲気を、そしてハニーとバニラの甘さがグルマン系好きにはたまらない香りを出しています。ただ、ハニーノートがあまりキレイに出ておらず、バニラ系のハニーになってしまっているのが残念と言えば残念なのですが・・・。ハニーハーベストのように純粋なハニーノートを期待すると少しがっかりですが、美味しい甘さを求めるならばばっちりだと思います。あっという間に完売してしまった人気製品。


■Eau de miel

ハニーハーベストのシリーズとしてハニージェントルウォーターというタイトルで発売された香り。

トップ:ハニー
ミドル:ビーワックス、ジャスミン、ホーソン、オレンジブロッサム
ベース:ミモザ、ヘリオトロープ、サンダルウッド

香水ではなくてオードソワンです。ボディ用のミストですね。アルコールフリーの。こちらは純粋にハニーハーベストのシリーズの中のハニーの香りです。蜂蜜っぷりが堪らないので純粋なハニーノートを楽しみたい方にはハニー&レモンよりもおススメ。ただ、オードソワンなので香りの持続がほとんどありません。保湿用の少しトロンとしたテクスチャーのウォーターになっています。これだったら、マッサージクリームとかフェイスラインの製品を使った方が香りの持続も良いですし、香りも同じなので僕は購入には至りませんでした。でも、ロクシタンのハニー製品は他社のものよりも大好きです。


■Vetyver (2001年)

まだガーデンオブロクシタンがあった頃に発売されたユニセックスなベチバー。

トップ:ベルガモット、レモン
ミドル:ナツメグ、ガイヤックウッド
ベース:ベチバー、シダーウッド、レザー

今思えば、筆頭株主が代わってしまってからやたらとアジア進出を強化して、日本国内に広がりましたけど、香りのニュアンスも製品の質もターゲットも変わってしまいましたよね。僕は今よりも過去の方が好きなので残念に感じます・・・。この香りはベチバーの精油のウッディ感がきちんと出ていて、トップのシトラスも邪魔ではなくしっかりとウッディが前面に出てきます。カジュアルに使えるベチバーらしいベチバーの香りを感じられる製品。やはりこの時期は質も良かったんですよ。