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Sampleレヴュー


 

■Sophie in Sopi (2017年)

South Pigalleのソフィー。ピガール通りの先が好き。サクレ・クール寺院が見えるし、故郷のブリタニーを思い出す夕陽が見えるから。忙しい日々の終わりにホッとできるガーデンテラスに、ピエールとカルメンは良く遊びに来るの。

グリーンタンジェリン、ゼラニウム、オレンジブロッサム

明るい明るい、真夏にぴったりなシトラスシャワー。そこにゼラニウムを少し重ねました、というとてもシンプルな構成です。オレンジブロッサムの部分はわからず、どちらかというと、たっぷりのシトラスにゼラニウムのアクセント、それが全てで、肌には少しジャスミン系のフローラルノートとペティグレンのような香りが残ります。他の香りにも言えることですが、このブランドは95ユーロという価格に見合った香りが多いです。(25/07/2018)


■Gaspard in Raspail (2017年)

ルクセンブルク庭園を横切ったところにあるアパートの装飾をデザインするのが夢です。石や灯りと影が庭園を満たしている。壁紙の色や家具なんかももう想像出来ているんだ。僕の中のダンディな部分を満たすものでね。僕には何が出来る? みんなを喜ばせて幸せにしたいんだ。

シトラス、ネロリ、シダーウッド、オークモス

たっぷりのシトラスにウッディなのだろうと思ったら、シダーウッドにシトラスノートがアクセントとなっていたという逆のバージョンでした。だから、ウッディノートの方が強く、少しクラシカルで懐かしい雰囲気のウッディノートとなって肌に残ります。トップだけシトラスがありますが、後はクマリンやモスがアクセントとなってウッディを支えている、というのが全体像。やはりとってもシンプルです。(25/07/2018)

 

 

■Joao in Jaures (2017年)

20区となっているけれど、ジョレスというエリアを地図で確認すると19区ですよね・・・。レストランを経営しているポルトガル人のジュアン。フレッシュハーブ、スパイス、ペッパーにソルト。そこにクローヴとミルクを入れ、オリーヴオイルでまろやかにする。それはCaldo Verdeというポルトガルのスープで、彼にとってのソウルフードなのだ。

セージ、クローヴ、ベチバー、ホワイトウッド

クラリセージがアロマティックにパッと弾けるように香りスタートです。クローヴというほど強くスパイシーな部分は香らず、香りはすぐにシダーウッドとベチバーへスライドしていきます。ハーブとスパイスが消えたらほぼウッディノート一色となってしまうほどシンプルで、ベチバーがとても香ばしく香ります。メンズというほど力強いメンズではないですし、フゼアな要素もないので典型的ではないのですが、それでもニュアンスとしてはメンズのアロマティックウッディです。(05/02/2018)


■Abel in Abbesses (2017年)

モンマルトルの丘の下、18区にあるAbbesses(アベス)にいるのはアベル。曲がりくねった小道のある地区に滞在を決めた彼は、彫刻家。モンマルトルで木、石、粘土の匂いを感じながら彼のワークショップに参加してみましょう。パリのちょっと校外は犬との散歩にもぴったり。

レザー、タバコ、ウード、アトラスシダーウッド、ラブダナム

ラインの中では一番のオリエンタルですね。ラヴダナムのどっしりとしたオリエンタルノートにタバコや臭みにも感じられるカストリウムのようなアニマルノート、そしてねっとりとしたオイリーなノート・・・。付けた瞬間からしばらくは臭気にも感じられるノートが漂いますが、ミドル以降はオリエンタル過ぎず、その臭みも消えて大人しくなっていきます。でも、この臭み部分は好き嫌いが分かれるだろうなぁ。なんとなく、鰹節にも通じる臭みで、日本人にとってそれはとても美味しい香りですが、外国人にとっては臭気である、という。それくらい危ういバランスにある臭気を含んだスモーキーなラブダナムを乗り越えると一息つける香りへと変化します。犬の散歩という意味でのアニマリックノートだったのかもしれませんが、犬の臭みはまた別ですから。(05/02/2018)


■Marie in Le Marais (2017年)

世界中を旅して落ち着いたのはパリの中心だったというマレ地区のマリー。パリの中で一番活気に満ちた場所で、オシャレで小さなお店が所狭しと並ぶマレ地区を自転車で買い物に向かう。そこで夢見て、ヒントを見つけて歌う。どこでも自転車で出かけちゃう!! ニナは時々私のことをパリジェンヌじゃなくてマレジエンヌだと言うの。

ブラックカラント、ローズドゥメイ、アイリスウッド

ブラックカラントが印象的に飛び出す、グリーンフルーティーな香り。活気に満ちた爽快さ、明るさ、元気でポジティブなニュアンスを感じます。でも、香りは少しピーチ系を足しながらあまりローズでもなくパウダリーなウッディでもなくブラックカラントが主軸なまま消えていきますので、最初から最後まで可愛らしいテイストなのです。やはりこちらもシンプル。フランスというよりアメリカだなぁ。(02/02/2018)

 

 

■Martin in Montorgueil (2017年)

音楽を聴きながらスケボー片手のマーティンは、パリの中心地2区のMontorgueil(モントルゲイユ)。オシャレで美味しいお店が立ち並ぶそこに、彼はクロワッサンを買いに出かける。美味しそうなペストリーを見ているだけでよだれが・・・。カフェのテラスに座って、通り過ぎる人々を見ているだけで時間が過ぎるその近くに僕とアントンは住んでいる。小さなカフェではNYスタイルのベーグルがホットケーキみたいに並んでいる。僕の見た目? もちろんパリジャンだよ!!

フィグリーフ、シダーウッド、サンダルウッド

典型的なフィグ系の香りです。Jo Maloneにありそうなシンプルさで、そのままだとシンプルすぎてモノなりなさを感じてしまうかも。フランスというよりアメリカっぽいシンプルさで、フィグが姿を消して初めてウッディノートが残るようになります。フィグも明るくこってりとはせず控えめ。全体的にインテリ風のファッションフレグランス風な香りにまとまっています。ラルチザンのプルミエフィグをシンプルに削ぎ落とし、メンズ風に仕立てたという雰囲気です。(02/02/2018)


■Elisa in Alesia (2017年)

14区のAlesiaはエリザ。フランスの小説家ルイ・アラゴンが「エルザの瞳」という詩を書いたとき、彼は自分のことを想っていたのだと考えるのが好き。幼馴染は彼女のことをヴィオレッタと呼び、田舎町で過ごした幼少期を思い出す。ちょうど幼馴染から夕食に誘われたから、彼女の好きな芍薬の花束を買いに行かなきゃ!!

ピオニー、スイカ、アンバーグリス

とてもありがち、とても普通なフレッシュフローラルです。ジャスミン系の淡いフローラルノートにスズラン系やピオニー系を重ねたというもので、瓜系のアクアノートはそれほど強くはありません。それでも、2000年頃に大流行した瓜系フレッシュフレグランスの瓜系部分を取り除いたような、目新しさを全く感じない香り。でも、幅広い香りを用意する場合は1つくらいこうした香りが必要なところです。とにかくフレッシュなまま薄れていきますので、記憶には残らないかもしれないけれど、何をも邪魔しない香り。(02/02/2018)


■Victor in Voltaire (2017年)

パリ11区にあるヴォルテールをヴィクターと共に。タトゥーを入れた髭の男性は、ブランドのロゴにもなっているヴィクター。彼はパリの人々の表情を瞬間的に押さえる写真が好き。パリはちょっとした遊び場だよね。

ジュニパーベリー、ピンクペッパー、アイリス、モロッカンシダーウッド

とてもシンプルで軽やかなアイリスウッディです。重ね付けしスイートムスクたくなるほどのシンプルさで、アイリスが少しだけアロマティックに弾け、そこからシダーウッドと重なり、ムスクと共に薄れていきます。時間と共にどんどん甘さが強くなり、あっという間にバニラムスクとなって落ち着きます。メンズにしておくのはもったいないほどユニセックスなのですが、メトロセクシャルが多いパリらしい香りなのかもしれません。(01/02/2018)


■Simone in Saint-Germain (2017年)

シモーネさんとサンジェルマンを散歩しよう。アフロヘアの彼女は左岸にあるクチュールメゾンで働く女性。ファッションが大好きで、カフェテラスに座ってファッション雑誌をめくるのが好き。ニューヨークとパリを行き来してアートギャラリーのあるサンジェルマンを選んだのは、スタイリッシュでとてもパリっぽかったから。シックでしょ?

ローズドゥメイ、ヴァイオレットリーフ、サンダルウッド、カルダモン

これは、肌に乗せた瞬間からシックさ漂う個性的な香り。カルダモンが効いたオリエンタル調の香りで始まるのですが、その奥に隠れるようにローズがあるのです。あぁ、ローズがなんだかアニマリックに香るなぁ・・・と思っていたら、グイグイとウッディノートが登場し、最後はパチョリっぽいサンダルウッドからやがて、土っぽい(モスっぽい)サンダルウッドとなって終わるのですが、その部分はひょっとしたらヴァイオレットリーフアブソリュートなのかもしれません。合成香料はキリリとしたキュウリっぽいグリーン香ですが、モスっぽい香りですから。フェミニンというよりもクールな感じがパリジェンヌっぽいのかもしれません。(01/02/2018)

 

 

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