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Coeur de Oud / クール・ドゥ・ウード


<香 調> アニマリックウッディオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
シダーウッド、ミルラ
ミドル
アニマルノート、レザー、ジャスミン
ラスト
サンダルウッド、バニラ、パチョリ、ムスク



 

2016年発売。当初、15%のEdPで制作をしたところ、アニマルノートばかりが際立ってしまったのに、30%にしてみたところパチョリとウッディノートが浮き上がって驚き、これは30%にしようと決めたのだそう。そうして生まれた3つのExtrait de Parfumでした。

展示会では、思わず声を出してしまうほどアニマリックで、ジャーナリストの友人たちと顔を見合わせて笑ってしまったのですが、肌に乗せてみると案外使えるアニマルノートでした。トップこそアニマリックですが、ウードの天然香料を使用せずウードらしさを出すにはこうしたアニマルノートが不可欠です。カストリウムとシベットだと思うのですが、このカストリウムはナチュラルなのではないかと・・・。2回、3回と使うごとにアニマルノートに慣れ、心地良くなってくる様子は中毒症状のよう。トップのアニマルノートの余韻を感じるミドルでは確かにウッディノートが強まり、ウードらしいテイストへと変化していきますので、リアルなウードがお好きな方には良さそうです。天然のウードは取り合いせずイスラムの方たちに差し上げて、香水は合成でこんなにステキな香りが作れるのだから、それで楽しみましょうよ、と言いたい香り。

(08/05/2017)

 

当初とは別の形のボトルで2021年7月より再販となりました。香りは、以前と同じくとてもアニマリックなウードを軸に広がります。アニマリックではあるけれど、悪臭というほどではないバランスで、オリエンタルなウッディノートを力強くウードになびかせています。パチョリが結構強めに感じられたり、金属的なアンバーグリスノートが感じられたり、それこそアンバーウッディノートにバニラが重なって感じたり、いろいろとあるのですが、全体としてはこういうウードの天然香料ってあるよね、という天然香料の模倣のような雰囲気なのです。特にアニマルノートが効いているトップからミドルが一番ウードらしく、時間と共にアニマリックではあまりないウードになっていく、という感じです。(ウードの精油にはいろいろなタイプがあるのです)

樹木の中で樹脂化したウードは、樹木の中を流れる血液が固まったようなもの。そこには野獣がいたわけです。カストリウムはアニマリックでどこかレザー調に感じられるのですが、このアニマルノートはまさにカストリウム調で、カストリウムをレザー調に傾けてウードに合わせたというニュアンスです。パルファム濃度であってもスプレーして楽しみたいじゃないですか。というウード好きな人たちの本音を聞き入れてくれたかのような、持続抜群でセクシーなウードです。

 

 

 

ボトルを取り巻いているのは実際の石で、石を紙のように薄く削るというフランスの新技術が使われています。これが凄いところで、タイトルに切られた部分からは液体が透けてゴールドに輝いて見えるのです。また、ボトルの形にカットされたスポンジがボックスとなっていますので、配送時に破損する確率は低いはずです。ご興味のある方は是非お試しを。

(24/12/2021)

 

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