*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Encens Kapnos / アンサン・カプノース


<香 調> オリエンタルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
レッドフルーツ、グリーン、ブラックカラント
ミドル
レザー、ウッディ、ソマリアンフランキンセンス
ラスト
フランキンセンス、ムスク、グルマン、スパニッシュラブダナム



 

Les Eaux Divinatoiresという新たなシリーズの香りで、Kapnosはギリシア語で煙のこと。KapnomancyやLibanomancyと呼ばれる煙の立ち方と残った灰による占いをモチーフとした香りで、調香はEric Gigodot。

紀元前2,000年頃の古代バビロニアで流行し、メソポタミアからエジプトを経てヨーロッパに広まったとされるお香煙占い。もともとフランキンセンスの煙はまっすぐ上、天に向かって伸び、いつしか消えることから天上の神との会話のツールとされてきました。煙が消えたことで神がその煙を食べたとされたのです。PerfumeがPer Fume(煙を通じて)という言葉からできていることからもわかるように、香水とフランキンセンスは密接した関係性にあるわけです。

 

 

調香にレッドフルーツ、特にブラックカラントがあることから、少しフルーティーさのある可愛らしいニュアンスのフランキンセンスに仕立てているのだろうと考えていたのですが、肌に乗せた瞬間から笑ってしまうほどフランキンセンスが広がりました。タイトルに恥じない、フランキンセンス主体の香りで、時間と共に少しスモーキーなレザー、ダークなラブダナムのアクセントが感じられるようになります。フランキンセンスの香りを特徴づけているピネン系のフレッシュな香りが落ち着くと、香りはそこからグルマンテイストを感じるオリエンタルへと変化していきます。バニラだけでなくグルマンに感じられるのは、どことなくナッツのようなニュアンスが感じられるから。最終的にはラブダナムをアクセントとしたオリエンタルとなって落ち着くのですが、しっかりと香りの変化が楽しめるフランキンセンス主体の香りです。タイトルに忠実ならもう少しスモーキーでも良かったかなと思いますが、オリエンタルなフランキンセンスがお好きな方は是非お試しを。レザーが強くないため、ユニセックスで楽しめます。

(24/03/2021)

 

 

<Maison Incens Topへ戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜