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Encens Pyro / アンサン・ピューロ


<香 調> パウダリーレザーウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、炎、スパイス
ミドル
アイリス、ジャスミン、ハニー、アトラスシダーウッド、ヴァージニアンシダーウッド、アニマルノート、ソマリアンフランキンセンス
ラスト
サンダルウッド、レザー、ムスク、バニラ、グルマンノート、インドネシアンパチョリ、スマトラベンゾイン



Les Eaux Divinatoiresという新たなシリーズの香りで、Piro(Pyro)はギリシア語で火のこと。ブランド名がMaison Incensなのですから、フランキンセンス主体のラインがあるのも納得で、調香はEric Gigodotが担当。

 

 

とても意外な香りで始まりました。それはナツメグのようなスパイスとアイリスのコンビネーションです。火なのに温かみはなく、どちらかというと冷たさを感じるほどのスタートで、白い火花が静かに散っているような印象。そこから、時間と共にどんどんと柔らかなレザーへと引き継がれていきます。このレザーノートが本当に柔らかく穏やかで、レザーというよりもフェザー(羽毛)に近い香りで、スモーキーなタール系ではなく、力強いワイルドなものでもなく、かといってスエードでもなく、サフランで補強されたバージョンでもないのです。おそらくApo Patchone Coeurというレザー系香料だと思うのですが、それがパワフルにウッディノートとフランキンセンスに重なって広がっていくのです。ダーウッドも精油感のあるどっしりとしたタイプで、時折アニマリックなニュアンスを漂わせ、ウッディレザームスクとなって肌に残ります。Encens Kapnosはフランキンセンスがオリエンタルにまとめられていましたが、こちらはアイリスレザーウッディのパーツが強く、フランキンセンスらしさは少し控え目です。

 

 

このボトルはオフィシャルサイトにあるゴールドキャップとは違い、ブラックキャップで、ボトル側面にあるはずの白いシーリングワックスがありません。これはVintage Limited Editionだそうで、今後限定ボトルでいろいろとリリースしていく予定とのこと。楽しみですね。

(25/03/2021)

 

 

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