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Fig Eleii / フィグ・エレイイ


<香 調> グリーンウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
フィグ、グリーンノート、シトラスノート
ミドル
フルーティーノート、チュベローズ、アイリス、ナッツ
ラスト
シダーウッド、アニマルノート、サンダルウッド、ムスク



2015年発売。Naila Incensの香り。彼女はBorin Incensなので、王妃からみたら祖母。外界とのゲートの監視者という位置づけで、この香りは外界、つまり見知らぬ世界の香りとして作られたもの。Eleiiとは、Artganiiのフィグの森で育つ樹木のこと。

 

 

フィグとヴァイオレットのコンビネーションだったFigue Aoudiiとの大きな違いはやはり、こちらがグリーンであること。Figue Aoudiiが果実よりならこちらは葉の方で、フィグリーフが生き生きと軸となって香ります。フィグにアイリスを重ねた香りはGuerlainのアクアアレゴリアにもありますが、こちらはグリーンという違いがあり、ミドル以降にグリーンフィグの残り香にパウダリーノートが重なる形で薄れていきます。アニマルノートやチュベローズはそれほど強くはありません。フィグにはココナッツが必要なのですが、チュベローズとサンダルウッドにも必要な要素ですので、コンビネーションとしてそれらが使われていることが理解できます。でも、共にそれほど強く香りませんので、飽くまでもフィグの一部という感じです。

(20/11/2015)

 

発売当初Figue Eleiiだったタイトルは、後日Fig Eleiiに改められました。 久しぶりの香りは、こんなに鮮やかなグリーンだったかとハッとしたほどで、かなり強めのグリーンノートがフィグリーフを包み込んで始まります。バースト、爆発するほど鮮やかに。グリーンノートの中にフィグリーフが隠れているのですが、同時にタイトルにもなっているウッディノートが存在感を放ち、フルーティーではなく、グリーンウッディとして広がっていくのです。

上記にも記載していますが、チュベローズやアニマルノートはほとんど存在がわからず、ココナッツが強く残ることもありません。逆に調香にはない透明感が感じられます。アイリスも強いパウダリー感ではなくウッディノートのおが屑感に近く、ひっそりと香っています。暑い夏の日にぴったりな、熱気を和らげてくれるグリーンフィグです。

ボトルの正面にはシーリングワックスがあるのですが、MIと描かれたものと別のロゴと2種類があります。どちらが新しく、どちらが古いものなのか判断がつかないのですが、どうやって使い分けているのだろう。手元あるEncens PyroとEncens Kapnosも本来であれば白いシーリングワックスがあるはずなのですが、ありません。忘れたのかどうしたのか、こういう手作業感のにフィリップの人柄を感じられるのです。

(23/12/2021)

 

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