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Rum tonic / ラム・トニック


<香 調> フルーティーオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、プラム
ミドル
ラム、レザー
ラスト
アンバー、パチョリ、ミルク



2006年3月に発売された香りで濃度は12パーセントのEDTです。カップルが2人で共有して使えるようにとユニセックスに作られた香りなのです。香りもまさにユニセックスそのもので、レディースに偏り過ぎないフルーティーさ、メンズになり過ぎないレザー、ユニセックスさを出しているミルク・・・とバランスが取れています。残念ながらラム酒があまりよくわからないのですが、付けた瞬間はフルーティーに、次第にレザーが出てきてユニセックスさを増します。アンバーとパチョリはあまり強くないのですね。少しクリーミーに感じるのがミルクだと思います。香りの持続もそれほど長くはないのですが、ラストノートはミルクが残ります。ベタベタした甘さもなく、すっきりしすぎた感もなく、スパイシーでもなくてウッディでもない。悪く言うとアパレル系にありがちな感じ、とも言えます。大きな特徴がないからこそ一般的に好まれるというのを体言したような香りですが、ホテルに置くならこういうものが合っているのかもしれませんね。ラストノートのほのかなミルク香は日本人には好まれやすそうです。

ルームフレグランスのようなキャップとボトルは一見チープに見えますが、しっかりとしたガラスです。

(09/01/2008)

 

久しぶりに肌に乗せて感じたのは、ラムでした。今でこそラムの香料を知っているから感じられるトップにあるエステルの匂い。そうか、ラムはそこにあったんだ、という感じでトップでラクトニックなココナッツ調の香りに重なり香るフルーティーなニュアンスがラムだったのでした。そこまで印象的とは言えないラムが微かに香りながら、香りはスイートムスクへと切り替わるのですが、ニッチなフレグランスが人気となりはじめた2006年は、まだ今ほど個性的な香りは多くはなかったような気がします。どこまで個性的な香りが受け入れられるのか、求められているのかをサーチしながら商品開発がされていたのではないかと思います。レザーのニュアンスも今ならばもう少し強めにあってもおかしくないですし、全体的にインパクトに欠けてあっさりとムスクになってしまう展開の速さも、アメリカらしいというかファブリックな印象を与えてしまうかもしれません。

現行品はDark Rumと名前を変え、EdP濃度となり発売されていますが、調香が全く同じかどうかはわかりません。オリジナルは12%のEdTでしたが、EdPは20%となっています。

(22/07/2020)

 

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