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Sampleレヴュー
■Gardenia (2008年)

2008年に発売されたスプラッシュシリーズのガーデニアで、調香はJean Claude Delville。Marc Jacobsお得意のガーデニアですから生花っぽさを期待すると全然別物だと覚悟が必要です。飽くまでも彼が好きなテイストのガーデニアなのです。

グリーンノート、エアリーフローラルガーデニア、クリーミームスク

香りは一言で言うならアクア系のジャスミンです。クリーミーな部分はあまり出てこずに、スプラッシュシリーズとして成り立つのが分かるほど軽やかですっきりとしたアクアノートがどっさりと香ります。生花のガーデニア感は1割も感じられないのですが、アクア系のジャスミンだと思えばビギナーの方には使い安いのではないでしょうか。ジャスミンの精油を使ってしまうとワイルドになってしまいますが、普段あまり香水を使わない方や、彼のテイストがお好きな方には良いと思います。今までの彼の香りのサマーバージョンですよね、これ。彼自身がガーデニアとジャスミンを好きなようなので、中間値の香りになっていまったのではないかとも思えますが・・・。飽くまでも、生花のガーデニアを期待すると全く別物ですのでご注意を。(05/07/2010)


■Splash Rain (2006年)

2006年に発売されたThe Autumn Splash CollectionであるRain、Grass、Cottonの中の1つ。

トップ:カットグラス、ワイルドストロベリー、クレメナタインゼスト、サイプレス
ミドル:トロピカルパッションフラワー、サンフラワー、ホワイトオーキッド
ベース:ビーチアンバー、ツリーモス、チークウッド、ムスク

予想以上に日本人にヒットした最初の香りです。3つのシリーズのうち真っ先に完売となったのがこのレインの香りだったのですが、アクアノートが強く出ているので完売してしまったことに驚きました。まだまださっぱりとしたマリンノート、アクアノートは需要があるんですね。香り自体は本当に軽くてコロンというよりもやはりボディスプラッシュです。モスの香りもかすかにしますが、基本的には少しサイプレスの効いたシトラスマリンです。ベースノートが全く出てこないという爽やかさです。(01/09/2008)


■Splash Cotton (2006年)

2006年に発売されたThe Autumn Splash CollectionであるRain、Grass、Cottonの中の1つ。

トップ:液体酸素、ホワイトピーチ、マンダリン、オレンジ、ベルガモット
ミドル:Marc T Accord、コットンフラワー ラベンダー、スズラン
ベース:サンダルウッド、ブロンズウッド 、コットンムスク、ホワイトスエード

3つの香りの中で2番目人気となっていた香りで、タイトルのようにコットンの柔らかさをムスクで表現した香りです。香った瞬間は酸素というかアクアノートがムスクと交じり合い、すっきりとした石鹸香になっています。クリーンパルファムほどケミカルな印象はなくて、お風呂上りにはぴったりな香りです。調香の中のピーチやシトラス、ラベンダー等はほとんどわかりません。オゾン系のホワイトムスクと考えても良いのかもしれない、という香り。(01/09/2008)


■Splash Amber (2006年)

2006年に発売されたThe Autumn Splash CollectionであるIvy、Violet、Amberの中の1つ。

トップ:ジンジャー、スターアニス
ミドル:カシアウッド、アンバー、リリー
ベース:トンカビーン、カシミアウッド、ベンゾイン

特別な時に使用する香りではなくて、とにかく「カジュアルに!!」というコンセプトなので、甘さはあってもしつこくないんですよね。乗せた瞬間はジンジャーとアニスも香ります。しばらくしてほんのりとした甘さとすっきりとしたウッディの香りが広がります。ムエットでもそこそこ甘さは出ていましたけど、肌の方がすっきりとした甘さになります。もっと甘いのかと思ってましたが、スパイスやウッディに囲まれて、使いやすい香りにまとまっていてとても素敵ですが、確かに香りに厚みはありません。でも、消して薄いわけではないですし香り自体はシンプルすぎるわけではないけれど、香り方がわりとシンプルなのと、すっきりとした甘さになっている分、即発売したというのが納得です。もう少しこってりとしていたら、香りはそれでも好きなんだろうけど、300mlという量は使えないと思います。ボディスプレーのような感覚で使える、秋冬にぴったりの香り。


■Splash Violet (2006年)

2006年に発売されたThe Autumn Splash CollectionであるIvy、Violet、Amberの中の1つ。

トップ:ベルガモット、ピオニー
ミドル:ヴァイオレット、オーキッド、アイリス、カシミアアコード
ベース:バニラ、サンダルウッド、ムスク、ジンジャーブレッド

バニラにウッディの香るヴァイオレットで、ヴァイオレットリーフの青さは全くなくて少しオリエンタル調のヴァイオレットになっています。ヴァイオレットらしさを楽しむというよりは香水としてのまとまりのある香りを楽しむという感じの香りになっているので、純粋にヴァイオレットを楽しみたいのであればちょっとはずれてしまいます。でも、秋冬に使いたいと思わせてくれる少しセクシー系の香りですよ。香りの中にはきちんとアイリスの香りも主張していますから、大人の雰囲気になっています。


■Daisy (2007年)

全ての製品にデイジーを取り付けるように展開していたマークジェイコブスの他ラインとの連動で生まれた香り。もともと香りのないこの花ですが、花を前にするととても穏やかで可愛らしい気持ちになる、ということにインスパイアされた様子で、ボトルに付いている花はスウェーデン人デザイナーのWilhelm Lidenによるもの。また調香はFirmenich社のAlberto Morillasで、香りは

トップ:ワイルドストロベリー、ヴァイオレットリーブス、ルビーレッドグレープフルーツ
ミドル:ガーデニア、ヴァイオレットペタル、ジャスミンペタル
ベース:ムスク、バニラ、ホワイトウッド

ターゲットはいつもにも増して若くて18歳〜25歳ということでした。さすがにデイジーのボトルデザインは若い世代でないと・・・と思った方も多いのではないでしょうか。若い頃にこそ使っておきたいというか愛用したいと思わせてくれそうなボトルが素敵です。アパレル系なのだからこういうデザインにこそこだわって欲しいですもんね。その分香りにインパクトはなく、とてもありきたり感の強い香りです。どこにでもありそうなシアー系フローラルなのですが、個性的な香りほど大衆化しにくいですから、大衆的な香りはこれくらいでないと難しいですよね。キーノートは少しフルーティーだけどすっきりとしたガーデニアで、クリーミーさは全くありません。こういうガーデニアが彼は大好きなのだと思います。全体的にホワイトフローラルブーケになっていて、瑞々しく可愛らしく繊細な印象を受けますから、ボトルも香りも少女的でマッチしていると思います。

 

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