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Miya Shinma / 新間美也




Hana
はな
Sampleレヴュー
Edition L'Eau
Tsubaki
椿
Kimono - Kaze
きもの かぜ
Tsuki

パリで活躍されている日本人調香師。97年からパリで調香を学び、パリから香りの文化を日本に届けている第一人者で、書籍やスクールを初め、様々な形でご活躍されています。僕も直接の関わりは2016年の展示会が初めてでしたが、彼女が監修した書籍の最終校正をお手伝いさせていただいたことがありました。

 



彼女はお茶処の静岡に生まれ、京都の大学を卒業されたそうで、日本らしい情緒を大切にした香りづくりをされています。特に顧客の皆さんからも日本らしいテイストを求められることと思いますが、海外に暮らしているからこそ、日本らしいモノづくりになっていくのではないかと思います。展示会でご一緒させていただいた彼女は、とても穏やかな可愛らしい女性で、ガツガツとした営業トークをしたり、前に出ようとする自己顕示欲をむき出しにしたスタイルとは無縁で、立ち寄ってお茶でも飲んでいってよ・・・という程度のさりげないブースとなっていたのが印象的でした。商品も香水だけではなく、インセンス、匂い袋、香り玉、お茶と様々な商品展開をしていて、パッケージも漆箱風、さらに風呂敷のような和布で包むというこだわり。香りの全体的な印象としては、透明感を感じるとてもシンプルな香りたちが多く、透明感のある香りを幾重にも重ねたような調香は、Olivia Giacobettiさんを彷彿とさせます。

 



10年ほど前は、Luckyscentでも一時期商品の取り扱いがあったのですが、次第に商品がなくなってしまいました。彼女にとっては売れることなど大きな問題ではなく、彼女の香水が好きだと言ってくれる人たちに楽しんでもらいたいという、ただそれだけなのだと感じました。彼女と会話をして思い出したのはなんとポケモンのこと。僕は直接の面識がないのですが、強く関わっていた方からお聞きした話が記憶に残っていたのです。作者はただただポケモンのキャラクターたちが、ポケモンの世界観が大好きで、ずっとそこに浸っていたいと思っているただのオタクだと。ポケモンが大ヒットした際、お金の匂いを感じ取った人たちがわさわさと彼の元に押し寄せ、様々な形で彼を利用し、搾取しはじめたときのことを話してくれたのです。彼女もそんな雰囲気を持っていて、勢いに押し流されてしまいそうな心許なさを感じます。特に展示会に参加されたことで、世界展開も加速していることでしょう。ゆっくりと静かに、思い描いている香りづくりが出来ますよう、日本より応援しています。(11/24/2016)


レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり
Edition Heritage
Impression

Kaze
Tsuki
Hana

Fleurs
Tachibana (2015年)
Tsubaki (2015年)
Sakura

Saisons et couleurs
Yuki (2014年)
Mizu
Feuillage Vert

Sous-bois
Hinoki

Collection L'OR
Kirari (2023年)

Edition Kimono
Kimono Yuki (2021年)
Kimono Kaze
(2019年)
Kimono Hinoki (2017年)
Kimono Sakura (2017年)

Edition L'Eau de Miya Shinma
Kouzome (2020年)
Ruri
(2017年)
Yamabuki (2017年)
Kikyo (2017年)
Matsuba (2017年)
Momo (2017年)

 

Special Thanks (Sample & Bottle提供) ■Miya Shinma (from Paris)
Official >>> 英語、フランス語、日本語
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