フローラルシリーズの中では一番生花のイメージに近いものだと思います。ただ、生花はもっとパウダリーで青みのある香りですので、クセを全て取り除いて使いやすくしてある感じです。ミモザ独特の蜂蜜のような甘さもしっかりとあって、非常にいい香りだと思います。春先の香り満載です。

(30/10/2006)

久しぶりに肌に乗せた香りは、確かにミモザ調のこってりと甘いハニーフローラルなのですが、生花らしいというほど生花の香りではありません。飽くまでも生花のイメージで作られたコンパウンドのような香り。キャンドルではあれば納得されそうな香りで、香水となると少しケミカルさが鼻に残るのと、物足りなさを感じるほどシンプルです。ヘリオトロピンやハニー、アニス調のノートにローズ系の香りを組み合わせ、少しバニラもあるのではないかと思います。

それでも画像のような黄色のふわふわとしたイメージにはぴったりで、早春の肌寒さの中で広がるミモザの香りのイメージにはとてもマッチしています。このシリーズはいくつかのシングルフローラルを重ねて楽しむと良さそうですね。EdPとなって残っている香りもありますが、シングルフローラルの多くが廃番となってしまいました。

(22/03/2021)